Rivian「R1T」の生産遅延がAmazonに与える影響

待ち望まれていたRivianのEVピックアップトラック「R1T」は、2020年後半のデリバリーには間に合わないことが確認されました。コロナウイルス対策が施されているため、ユーザーの手元に届くまでもう少し待たなければいけません。2018年後半に発表されたRivian R1Tとその姉妹車である「R1S」は、イリノイ州ノーマルの工場で製造する予定の新プラットフォーム「Skateboard(スケートボード)」を採用しています。

しかし、このノーマルの工場を含め、ミシガン州プリマス、カリフォルニア州アーバイン、同サンノゼなどにあるRivianの生産拠点は閉鎖されました。同社は今月、予約購入した顧客に送ったメッセージの中で、COVID-19が生産スケジュールに影響を与えていることを認めました。

「Rivianの事業は順調ですが、遅延が予想されます」と同社の広報担当Amy Mast氏はSlashGearに明かしました。「当社の従業員は全員在宅勤務で、時給制の従業員も含めて給与は全額支払われています」

Mast氏によると、Rivian R1Tの最初の納車は2021年に開始される予定とのこと。Rivianは顧客に宛てたメールの中で、コロナウイルスの影響がしっかり把握できた頃に新しいスケジュールを詳しく説明すると述べています。

「この数週間で世界は大きく変わりました」とメールには書かれています。「チームを保護し、COVID-19の普及を遅らせるために、Rivianのすべての施設を閉鎖しました。この状況では、ワークフローを再定義し、作業方法を再考する必要がありましたが、それでも進捗を妨げるものではありませんでした。リビングルーム、キッチンテーブル、裏庭、地下室、整理整頓されたばかりのクローゼットなどにおいて、私たちのチームは製品を形にするために努力を続けています。」

「この進化する新しい現実は、スケジュールに影響を与えないわけではありません。ある程度の遅れは予想していますが、発売スケジュールの混乱を最小限に抑えるよう努めており、影響の程度を把握でき次第、お知らせします」

この遅れについては、Chicago Tribune(シカゴ・トリビューン)紙が最初に報じました。現時点では、こうしたRivianの状況がAmazonとの協業に影響を与えるかどうかは不明です。Rivianは2019年9月、Amazonの配達用EVが「バッテリー、パワートレイン、サーマル、コントロール、ネットワーク、コネクティビティプラットフォームなど、R1TおよびR1S向けに開発されたテクノロジーの多くを活用」するということを発表しました。

Rivianのプラットフォームは、いわゆるSkateboardと呼ばれるアーキテクチャで、バッテリー、電気モーター、ブレーキ、そしてそれらの制御システムを含む主要なドライブトレインを、異なるボディスタイルに対応できるようパッケージング化しています。R1TとR1Sは同じボディサイズですが、Rivianはこのプラットフォームを小型車にも採用し、バッテリーやモーターの大きさなどの構成をさまざまなセグメントや価格帯に合わせて変える予定です。

AmazonのEVもそれを利用する予定ですが、特別なサスペンションとソフトウェアに加えて、カスタムされたボディと内装を備えます。また、Amazonのロジスティクスプラットフォームと連携し、地域ごとに異なるサイズの車を少なくとも3種類保有します。Amazonは以前、2021年までにRivianベースの初の配送車を稼働させ、2022年末までに1万台を納車する予定だと述べていました。SlashGearはAmazonにコメントを求めているので、情報が入り次第続報します。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

コメント