ほぼ完全な翼竜の化石を発見 ブラジルで警察が押収

非常に希少な美術品と同様に、絶滅した古代生物の希少な化石にも、かなりの金銭的価値が認められます。ブラジルの警察が発見した翼竜の化石は、保存状態が良く、ほぼ完全な骨格が残されていました。

この化石は、「トゥパンダクティルス・ナビガンス」と呼ばれる翼竜のもの。2013年に行われた化石の違法取引に関する警察の捜査で発見・回収されました。同捜査では3,000件に上る化石が回収されています。この化石を調べたサンパウロ大学の古生物学者ビクトル・ベッカリをはじめとする研究チームによると、これまでに発見された中で完璧に近い化石の1つであるとのこと。

化石を調査したビクトル・ベッカリ氏がTwitterに投稿した3Dレンダリング。

もともとこの化石は、約2mの板状の石灰岩の塊でした。しかし、これを入手した化石業者は、隠しやすいように6つに切り分けたのです。研究チームはCTスキャンを使って調査を行い、トゥパンダクティルス・ナビガンス の特徴である巨大な「とさか」に注目しました。このとさかは、全高の半分近くを占めています。

化石はブラジル北東部のクラト層で発見されましたが、酸素が少ないと思われる条件下で埋まっていたため、非常によく保存されており、軟組織の一部も残っていました。中空でもろい骨を持つ翼竜としては、大変珍しい化石とされています。

研究を行ったベッカリ氏はTwitterで、石灰岩の板を切り分けた全体像と、骨格を組み立てた状態の3Dレンダリングを示す動画を投稿しています。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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