シカゴ市でのユニークなアイデア!都市のネズミ被害への対処に野良猫が活躍

都市に生息するネズミは人間にとって大きな問題です。ネズミは恐れを知らずに侵入し、企業や家に入り込んで病気を蔓延させたり、建物を壊すこともあります。アメリカのシカゴ市は常にネズミの問題を抱える都市として上位にランクインしていますが、この問題を解決するユニークなアイデアがあるようです。それは、野良猫を戦略的に配置することです。

猫と人間の共生関係に着目

世界の大都市では、猫は公園や歩道でくつろぐ姿がよく見られます。企業や工場では、その一般的に冷静な性格と害虫を遠ざける能力から、街猫を歓迎し、寝床や食料を提供しています。

シカゴ市では、このような猫と人間の共生関係に着目し、ネズミを追い払う目的で街中に猫を大量に放っています。猫はあまりネズミを食べないことで知られていますが、テリトリーにネズミが入ったときに短時間のうちに殺してしまう傾向があり、それはネズミの個体数を追い払うのに十分な効果があります。猫がいることで、ネズミが戻ってこなくなり、他の野生動物に害を与える可能性のある毒物を使用する必要性が減る、あるいは無くなるのです。

数年間で1,000匹以上を街中へ

Tree House Humane Societyは「Cats at Work」プログラムの一環で、猫を捕獲して去勢した後、保護してより良い生活を送れるようにして街に送り出すという活動を行っています。野良猫の場合、コロニーがなくなってしまうなどの理由で、元のコロニーに戻すことができないケースがあるといいます。

保護施設や家庭に入れるのに適していない野良猫の場合、「Cats at Work」プログラムに入れられ、商業地や住宅地に放たれてネズミ駆除に役立てられます。猫の恩恵を受ける企業や人々は、猫にシェルター、食べ物、水を与え、外敵に注意を払います

これらは野良猫なので、このプログラムでは新しい猫を街に出すのではなく、猫の数を保護し制限するためにワクチンと去勢手術を受けた既存の猫を移すことになっています。この猫たちには、登録された世話人が割り当てられ、その人が世話をすることになっています。過去数年間で1,000匹以上の野良猫がシカゴ市の路上に移されました。

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