高級ファッションブランドのバレンシアガとイブ・サンローランを傘下に持つ仏ケリング社は、同社のフランスにある工場の生産ラインの一部でマスクを生産することを発表しました。
両ブランドの工場は、フランス当局からの認可が下り次第、フランス国内の病院に支給するマスクの生産を開始すると発表しています。また、ケリング社は、中国から輸入する300万枚のマスクを寄付することも発表したと、米ブルームバーグが伝えています。
準備が整い次第、レディ・トゥ・ウェア(既製服)を生産するフランス西部のアンジェにあるサンローランの工場、パリにあるバレンシアガの工場でマスクの生産が開始されます。それぞれの工場のマスク生産能力などは明らかにされていません。
また、ケリング社最大のブランドであるグッチは、イタリアの工場でのマスク生産に向け、イタリア当局の認可取得に動いているそうです。
フランスではケリング社の他にもルイ・ヴィトンを傘下に持つLVMH社が、クリスチャン ディオールとジバンシィのコスメを生産する工場で手指消毒ジェルを生産開始しました。日本ではシャープが日本政府の要請に応じてマスクの生産を開始しましたが、ヨーロッパでは高級ブランドが新型コロナウイルスを封じ込めるために、感染対策品の生産に貢献しています。
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