アメリカで今後新型コロナウイルス感染拡大は「充分起こり得る」とCDC

アメリカCDC(疾病予防管理センター)は21日、中国への渡航禁止を含む厳しい制限空港などでの検疫の強化など積極的な対策が功を奏し、これまでのところアメリカ国内での新型コロナウイルス(COVID-19)への感染は最小限に抑えられている、と述べました。

そのうえで、CDCの専門家は、今後COVID-19がアメリカ国内で地域的に感染拡大する可能性は充分あると警告しています。

「ダイヤモンド・プリンセス」から自国民の退避

アメリカは日本時間17日朝、横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から、アメリカ人とその家族329人を退避させたばかりです。これらの退避者はアメリカに到着後、14日間の隔離措置を受けていますが、21日の時点で18人の感染が確認されており、その数はさらに上がることが懸念されています。

CDCのナンシー・メッソニエ医師(Nancy Messonnier, M.D.)は、「ダイヤモンド・プリンセスの乗客は、限られた空間で過ごしていたことから、感染へのリスクは高いといえます。今回の退避者の中から、感染者の数が上がることが考えらえます。」と話しています。

感染ケースは2カテゴリー

CDCでは、アメリカにおけるCOVID-19への感染ケースを、2種類のカテゴリーに分けています。

ひとつは、チャーター機でアメリカへ退避してきたグループから感染者が出た場合(中国武漢市やダイヤモンド・プリンセスから退避した人たち)で、 これまでにダイヤモンド・プリンセスの乗客から18人、武漢市からの退避者から3人の感染が報告されています。

もうひとつは、 それ以外の言わば一般の感染者数としてカウントするカテゴリー(アメリカ国内の医療機関を経由して感染確認に至ったケース)で、現在の感染者数は13人とされています。

「もしも 」 ではなく「いつ」感染拡大 か

これまでのところ、中国以外のCOVID-19への地域感染は以下7か所で発生しているということです(ある地域で感染が確認されたものの、各ケースの感染経路が特定できていない状況 ):シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナム、香港、そして日本です。CDCは19日、香港と日本への渡航に際し、3段階レベルのうち最も低いレベル1「渡航注意」を出しました。

現在のところアメリカでは COVID-19の検査に遅延などの問題は出ていない

CDCが出す「渡航注意」 は、旅行を制限するものではありません。現在、地域感染のないアメリカでもいずれ感染が広がることは容易に想定できるということから、まずはアメリカ国内へのウィルス持ち込みをできるだけ遅らせ、その間に地域内での感染拡大に備える必要があるとして、「通常の注意」を旅行者へ注意を呼びかけているということです。

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