Porscheが3Dプリントの技術を用いてバケットシートを制作

Porscheが3Dプリントを利用したシートを披露しました。発表によれば、シートの中央部分、つまり座面と背もたれのクッションが3Dプリンターを使って作成されます。Porsche曰く、クッションの硬さを顧客の好みに合わせて3段階から選択できるようになるといいます。

Porscheの技術はモータースポーツと密接に結びついており、ドライバーの座席のパーソナライズは定番となっています。シートは人間と車のインターフェイスであるため、ドライバーにとって重要な部品です。シートが伝えるデザイン性、快適性、路面の状況は、正確でスポーティなハンドリングに欠かせません。

同社によると、新しい3Dプリント技術とフルバケットシートによって、ユニークなデザイン、軽量化、快適性の向上などさまざまなメリットを提供できるとのこと。新しいシートはPorscheの軽量フルバケットシートをベースにして作られています。発泡ポリプロピレンをベースに、ポリウレタン系材料を混合した通気性のある格子状の素材を組み合わせたサンドイッチ構造が特徴です。

コンセプトシートの表皮は「Racetex」と呼ばれる生地で作られていて、空調のためのパーフォレーション(パンチ穴)が施されています。シートにはウィンドウパネルも付いており、3Dプリントの格子構造が見られるようになっています。Porscheの3Dプリントフルバケットシートは、2020年の5月から販売される「911」「718」に運転席としてPorsche Tequipmentから提供される予定です。

ただし当面は、欧州のサーキットで六点式シートベルトと組み合わせて使用できるプロトタイプを40台限定で販売します。この顧客からのフィードバックは、正式な製品バージョンの開発プロセスに活かされるとのこと。実際に販売店で購入できるようになるのは、2021年半ばになるようです。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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