インドの自動車メーカーである「マヒンドラ社」が、『マヒンドラ・ロクソール』を米国で組み立てて販売すると発表したとき、 ジープ社の弁護団は不満を露わにしました。
なぜなら、『マヒンドラ・ロクソール』のデザインは、CJジープのデザインを盗用したとひと目でわかるものだったからです。
そこで、今年のはじめにジープの販売元である「FCA」はジープの”トレード・ドレス(デザイン特許)”を侵害しているとして、マヒンドラ社を提訴しました。
特許侵害の提訴内容
FCAによると、この特許侵害は外側のボンネットラッチとドアの切り抜き、ボンネットと同じ高さの平らな側面、後部のボディパネルなどを含む、ジープのデザインにおける6つの特徴に関するものでした。
また、FCAは『マヒンドラ・ロクソール』のフロントグリルが初期のCJジープのデザインにそっくりなことも大きな問題として取り上げています。
マヒンドラ社の反応
提訴に対して、マヒンドラ社北米最高責任者のRick Haas氏は法廷で、『マヒンドラ・ロクソール』はCJジープに似ていることを認めています。
また、同氏は「マヒンドラ・ロクソールは誰もがCJジープと似ていることを理解している」と述べ、CJジープがブランド車であることを認めています。
判決の結果
裁判所は、『マヒンドラ・ロクソール』がジープのデザイン特許を侵害しているとして判決を下しました。
また、米国国際貿易委員会に対し、『マヒンドラ・ロクソール』とその部品を対象とするFCAの限定排除命令や、米国での販売停止命令を出すよう勧告しています。
この販売停止措置により、マヒンドラ社は米国で未販売の『マヒンドラ・ロクソール』の販売ができなくなります。
販売停止措置を含む命令は、2020年の3月13日までに出される予定です。
また、FCAはマヒンドラ社が『マヒンドラ・ロクソール』の販売で得た利益を賠償させる、別の訴訟も進めています。
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