ホンダ 2030年までにEV車30モデルを展開

ホンダは将来の電動化と事業戦略を発表し、2030年までに全世界で30車種の新型EV(電気自動車)を投入する計画を明かしました。「自由に移動する喜び」を人々に提供し、「 原動力」となることを目指し、電動化への取り組みを進めます。約5兆円を投資し、電動化を加速を図るほか、約430億円を投資して全固体電池の開発を進めると発表しました。また、従来の製品別に分かれた組織から、電動領域とコネクテッド領域を統合した「事業開発本部」を新たに立ち上げ、製品の領域を超えたシナジーの強化を図るそうです。

ホンダは当初、2040年までに北米での販売者をEVのみに移行する計画でした。しかし、EU(欧州連合)が2021年の欧州グリーンディールにおける新排出ガス基準の厳格化を明らかにすると、ホンダはその方針を転換しましたた。その直後、ホンダはアメリカの自動車メーカーであるGMと提携し、GMのバッテリー電気アーキテクチャ「アルティウム」を採用した新型SUV「プロローグ」とAcuraブランドの中大型クラスEVのSUVを2024年までにデビューさせることを発表しました。

今回の発表でも注目は、登場が迫っている2台の新しいホンダのスポーツカーでした。昨年のモンテレー・カー・ウィークでホンダが2022年モデルのAcura NSX TypeSをデビューさせたときから、期待が高まる中、残念ながら今回の発表ではスポーツモデルに関する詳細な情報は明かされませんでした。

最大の関心はAcura NSX EV

今回の発表では、ホンダの最新スポーツモデルに関する情報は、カバーに包まれた謎の2台のコンセプトカーのティーザー画像1枚のみでした。1台はホンダの次期フラッグシップスポーツカー、オール電化のNSXであることは間違いないでしょう。一方、もう1台はホンダが「スペシャリティ」と呼ぶモデルで、EVスポーツカー「S2000」、あるいはホンダのプレリュードクーペの復活である可能性も囁かれています。

ホンダは、最新のスポーツモデルのデビュー時期をまだ発表しておらず、今後、詳細が明らかになるものと思われます。現時点では、2022年型NSX Type Sは、リチューンされた3.5リッターV6ツインターボ・ガソリンエンジンと3基のモーターを搭載し、最高出力600hpと667Nmのトルクを発揮し、スピードへの欲求を満たすパフォーマンスメリットを備えています。

2030年までに30車種の電気自動車を発売することを目標に、将来のホンダ車にはハードウェアとソフトウェアを組み合わせた新しいEV向けプラットフォームである「Honda e:アーキテクチャー」を2026年までに採用します。また、2027年までには、ホンダはGMと協力して、手頃な価格のEVのユニークなポートフォリオを立ち上げることになるでしょう。ホンダは、その手頃な価格のEVが、従来のガソリン車と同様の価格と航続距離になることを約束しています。

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