米国ホンダは、2023年モデルの新型HR-Vを公開しました。最新の11代目シビックから技術などを応用し、ホンダのラインアップの中で最も小さいながらも、その重量とサイズを超えるパンチ力を約束するSUVです。新型HR-Vは、先代モデルよりも全長は長く、全幅もワイドになりました。2022年夏に米国のホンダのディーラーで発売される予定です。2014年に発表された米国の初代HR-Vは、20kドル以下のスタート価格と、ハッチバック「Fit」を踏襲した独創的なパッケージング戦略で、急成長するセグメントにおいて比較的珍しい存在のSUVでした。
2022年になると、このカテゴリーの競争が激しくなっています。小型で手頃な価格のクロスオーバーが普及し、販売台数は増加の一途をたどっています。米国ホンダの2代目HR-Vは、その魅力を高める必要があり、そのためにホンダは、受賞歴のあるシビックを新型HR-Vのベースに採用しました。
先代HR-Vがフィットのプラットフォームをベースにしていたのに対し、この2023年型HR-Vは11代目シビックのアーキテクチャを採用しています。これにより、まずホイールベースが長くなり、スタンスが広くなり、さらにボンネットも長くなりました。その結果、ルーフラインが強調された実用的なクロスオーバーに仕上がっています。
フロントには、新しいデザインのグリルと、より角張ったアグレッシブなヘッドランプが採用されています。先代HR-Vに見られた、かわいらしい印象はなく、よりシャープな窪みを配したデザインと珍しい六角形のグリルメッシュが採用されています。テールランプは、フロントと同様、前後にLEDを採用し、よりワイドに設定されています。また、テールゲート・スポイラーも装備され、さらに、空気の流れを整えるためにフロントワイパーをボンネットライン下に収め、すっきりとした外観を実現しています。
ホンダのコンパクトカーは、セダン、ハッチバック、シビックSiと、現在のほぼすべての形態でヒット作を生み出しています。それ故、新型HR-Vも最新のホンダ・シビックをベースにしたのも納得です。2023年のシビック タイプRは、性能面でもレベルアップしていくと見られ、新型HR-Vは、シビック タイプRが目指すスポーツとは別の方向性を進んでいますが、シビックの特徴を受け継いでいる部分も見られます。たとえば、サイドミラーがドア側に移動し、新型HR-Vの視認性は向上している他、HR-Vのカウルも低くなっています。
ホンダによるとエンジン、インテリア、トリム、価格などの詳細については、今後数カ月以内に公開されるそうです。新型ホンダ2023年型HR-Vは、2022年夏に発売される予定です。
コメントを残す