GM ミシュランと共同開発のエアレスタイヤを次世代EVに導入予定

ゼネラル・モーターズ(GM)は、2024年までにエアレスタイヤを装着した車を登場させたいと計画していますが、この度、仏タイヤメーカーのミシュランと共同で開発するエアレスタイヤを次世代「シボレー・ボルト」に採用する可能性があることがわかりました。

GMは次世代シボレー・ボルトの開発に取り組んでいるのかどうかを明かしてはいませんが、同社のUltium(アルティウム)プラットフォームをベースにした新しい電気自動車(EV)を開発していることは明かしており、おそらく、ボルトのような新型の手頃な価格帯のEVが現在計画されていると見て間違いないでしょう。

GMは昨年、バッテリーパックの不具合による火災問題に対処するため、ボルトの生産を一時的に停止したことが話題になっています。その後、リコールを発表してから1ヶ月足らずでボルトEVとボルトEUVの生産を再開し、新しいバッテリーパックの保証期間を最大8年または10万マイル(約16万km)まで延長しました。

GMはミシュランのエアレスタイヤ試作品「UPTIS(Unique Punctur-Proof Tire System)」を将来の市販車に装着することに関心を示した最初の自動車メーカー大手であり、乗用車に空気入りタイヤを使用するという約130年にわたる伝統を打ち破ったことになります。従来型のタイヤは1800年代後半から存在していますが、空気漏れやパンクといったトラブルもタイヤの歴史と共に存在しています。

空気の代わりに柔軟なリブで車重を支えるUPTISは、空気で膨らませないので、パンクの心配もありません。もちろん、UPTISのタイヤが乗り心地やハンドリング、車両運動性能にどのような影響を与えるかなど、現時点では未解決の部分もあります。しかし、パンクに悩まされることがなくなると思えば、エアレスタイヤが大衆受けするのは間違いないでしょう。

ミシュランはすでに公式ウェブサイトでエアレスラジアルタイヤ「X Tweel」を発売しています。X Tweelは、芝刈り機やATVなどのオフロードマシン用のエアレスタイヤで、タイヤはホイールに固定され、価格は約600ドル(約7万円)からです。UPTISがどんなホイールにも装着可能なのか、現時点では不明ですが、GMとミシュランが手がける新しい形態のタイヤの登場は楽しみです。

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