2021年に最も人気だった車の色は何色でしょうか。世界有数の塗料・コーティングメーカーのPPGは、この度2021年の自動車人気レポートを発表しました。このレポートには、世界で最も人気のある車の色の内訳や、どの色が人気を伸ばし、どの色の人気が落ちたかについての情報などが含まれています。
白と黒が依然として人気の車のボディカラーというのは、予想どおりかもしれません。PPGのレポートでは、2トーンカラーの人気が高まっているも、全体としてはまだ市場全体の中で小さなシェアにとどまっているそうです。また、2021年は前年比で人気が急上昇・急降下した色はなく、人気カラーの大きな動きが見られない年となった様です。
PPGによると2021年には「車の購入者の間でツートンカラー仕上げ、個性的な色、その他の新しいトレンドに対する需要が増加した」そうです。PPGのアメリカ地域の自動車OEMカラースタイリングマネージャーを務めるMisty Yeomans(ミスティ・ヨーマンズ)氏は、「その他の新たなトレンド」とは、ティンテッドクリアコート、マット仕上げ、特注色といったものだろうと語っています。
洗車を頻繁しなければならないことを恐れて、白い車の購入を避けるということをよく耳にしますが、PPGのレポートによると、世界中で販売された2021年モデルの車のうち、35%が白色で、この色は他の選択肢を大きく引き離しているのだそうです。白は断トツの1位を獲得しただけでなく、その人気は前年と比べて1%増えています。
2位は黒で18%。3位はグレーで14%のシェアを獲得し、前年比2%増と、このレポート最大のサプライズとなりました。シルバーは11%(1%減)で、2桁のシェアを獲得した最後の色となりましたた。
青、赤、自然な色調の色は若干減少したものの、PPGによると、スポーティな車に多く見られる、より鮮やかな色の需要が増加しているとのことです。実際、セグメント別に色を分けてみると(上の写真)、北米ではトラックやSUVよりも、スポーツカーやコンパクトカーの方が青色が多く販売されていました。
ソリッドカラーやメタリックカラーへの回帰が進み、ツートンカラーへの嗜好は一過性のものとなるのか、2022年に向けて、ボディーカラーの人気がどのように変化していくのか興味深いところです。
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