BMWは米ラスベガスで開催されているCES 2022において2023年型「iX M60」を発表しました。純EVのSUVに、究極のスポーツドライビングの証である「M」の名をiXとして初めて携えたiX M60は、610psもの強大なパワーを発揮します。
米SlashGearのライターがBMW初のゼロエミッションSUVである2022年型BMW iXを試乗してからまだ数ヶ月しか経っていませんが、今回発表された2023年型iX M60は、iX xDrive50の最高出力523ps、最大トルク630Nmから大幅なパワーアップが図られています。
iX M60の駆動用モーターは、iX xDrive50と同様に前後に1基づつ搭載。最大出力は610ps、最大トルクは通常で1,015Nm、ローンチ・コントロールモード使用時には1,100Nmを発揮します。0-100km加速はわずか3.6秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)に到達します。
BMW M社は、iX M60の駆動用モーターに手を加えることでiX xDrive50からのパワーアップを実現。特にリアモーターは、高い出力密度を意識して改良が加えられたそうです。6相モータは、持続的な高出力を制御するためにダブルインバーターが採用されています。
M専用チューニングが施された自動レベル制御付き4輪アダプティブ・エアサスペンションにより車体のコントロール性を向上。低重心に配備されたバッテリーとダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション、5リンク式リアサスペンションの組み合わせにより、優れた性能が期待できるそうです。
また、電子制御式ダンパー、インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングを備え、走行モードや状況に応じた安定した走りを実現します。
足元は21インチのエアロ・バイカラーホイールを標準装備。22インチのチタニウムブロンズホイールもオプションで設定が可能です。サイドに施されたBMW Individualチタニウム・ブロンズ・エクステリアラインがアクセントになっています。
BMWによるとiX M60の航続距離は566km。iX xDrive50の航続距離650kmには届きませんが、純粋な走りの楽しさはiX M60に軍配が上がりそうです。
BMWライブコックピット・プロフェッショナルとBMWナチュラル・インタラクション、Bowers & Wilkinsのダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システムを標準装備し、快適な操作性と空間を提供しています。BMWコンフォートアクセス、ベンチレーテッド・フロント・シート、シートやステアリング・ホイールだけでなく、アームレスト、ドア・パネル、ダッシュボードも暖めるラディアント・ヒーティング・パッケージも標準装備されています。また、パワーテールゲート、パノラミックスカイラウンジLEDルーフ、プライバシーガラス、4ゾーンクライメートコントロールが標準装備。
ワイヤレス充電、サラウンドカメラ、室内カメラも標準装備しています。最大195kWのDC急速充電に対応し、およそ35分で10-80%まで充電が可能です。
2023年型iX M60は、2022年6月より米国で販売開始予定。価格は105,100ドル(約1,219万円)からとなっています。
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