ホンダの海外向け高級車ブランドであるアキュラの人気SUVのひとつ、MDXの高性能モデル「タイプS」発売時期と価格が発表されました。MDXは、SlashGearチームも2021年1月に試乗レビューを行い、非常に魅力的なクルマだと感じたSUVです。今回発売されるMDX タイプSは、アキュラのSUVとして初のタイプSです。
アキュラは、2022年モデルのMDX タイプSのベース価格は67,745ドル(約770万円)です。上位仕様のアドバンス・パッケージを選択した場合、73,095ドル(約830万円、輸送料及びデリバリー料を含む)になります。MDX タイプSは、来週から全米のディーラーで発売される予定です。
MDX タイプSは、最高出力355馬力、最大トルク468Nmを発生する3.0リットルV型6気筒ターボエンジンを搭載。パワーは、スポーツチューンされた10速ATを介して伝達されます。さらに、タイプSは、4輪の駆動力を自在にコントロールするスーパーハンドリング・オールホイール・ドライブ・システム(SH-AWD)を標準装備しています。
また、ブレンボ製フロントブレーキを採用し、電動サーボブレーキシステムを採用。足元は、セルフシールタイヤを装着した21インチの専用ホイールが装備されています。タイプ Sには、さまざまな路面や状況に合わせて、7種類のモードから最適な車両制御を選択するのインテグレーテッド・ダイナミック・システムも搭載されます。
豊富な機能を備えているMDX タイプSは、エクステリアライトの全てにLEDを採用。インテリアには、「Touchpad Interface(タッチパッド・インターフェース)」が搭載された12.3インチのHDディスプレイ、大型ディスプレイによるデジタルメータークラスターが全モデルに標準装備され、ワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Autoにも対応しています。スマートフォンのワイヤレス充電は両バージョンに統合され、Alexa音声アシスタントが内蔵されています。
フロントシートにはヒーター及びベンチレーション機能付き、フラットボトムスポーツステアリングホイールも標準装備されています。スタンダードなタイプSのシートには、ミラノレザーとウルトラスエードの12ウェイパワーフロントシートを採用。フィードバック機能付リモートエンジンスタートが標準装備され、オーナーは、リモートでエンジンがかかったかどうか確認できます。冬の寒い日に外に出て、エンジンがかかっていなかったことに気づくという、リモートスタート搭載車のオーナーにとって、もどかしい事態を避けることができます。オーディオシステムは、16基のスピーカー、710WのELS Studio 3Dシステムを標準装備しています。
上位仕様のアドバンス・パッケージでは、ヘッドアップディスプレイや、1000Wのスピーカー25基を搭載。シートは、ミラノレザーによる16ウェイパワーフロントシートで、フロントシートには9方向マッサージ機能を装備しています。また、リアシートとステアリングにもヒーター機能が追加されます。
アドバンス・パッケージの足元にはブラックメタリック仕上げのオープンポアウッドトリムを採用し、ワンランク上のトリムを実現しています。他にもアドバンス・パッケージの装備には、サラウンドビューカメラ、ハンズフリーパワーテールゲート、グロスブラックロアトリム&ルーフレール、遮音ラミネートリアドアガラス、豪華なフロアマットとカーペットなどが含まれます。
MDX タイプSは、ホイールベース2,890mm、全長5,039mm、全幅1,999mm。全高は1,704mmで、地上高は170mm〜239mmです。乗員容積は3939L、3列目後部の最大荷室容量は510Lです。
このMDX タイプSは重量があり、アドバンス・パッケージで2,164kgになります。さすがに350馬力以上のパワーとこの車重では、燃費も悪くなるでしょう。MDXタイプSの両バージョンは、市街地で7.2km/L、高速道路で8.9km/Lと評価されています。
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