レクサス 水素エンジン搭載『ROVコンセプト』を発表

トヨタが水素を燃料とするエンジンの開発に力を入れていることはよく知られています。トヨタは、水素エンジン搭載のカローラをスーパ耐久24時間レースに参入させたり、つい先日も欧州トヨタが水素エンジンを搭載させたプロトタイプ「GRヤリス H2」を発表したばかりです。今度はなんとトヨタが展開する高級車ブランドであるレクサスが、水素エンジンを搭載させた『ROVコンセプト』を発表しました。

水素エンジン搭載ROVコンセプトの登場は多くの人を驚かせたでしょう。レクサスと言えば、一般的にオンロードの高級車を連想させますが、ROVコンセプトは、「スタイリッシュに大自然を発見したいドライバーにライフスタイルの高級感を提供する」ことを目的としたデューンバギーです。

トヨタは、従来のガソリンエンジンを水素を燃料とするエンジンに移行することで脱炭素化を実現しようとしていますが、水素エンジン搭載のROVコンセプトの公開は、トヨタが何かを企んでいるのかもしれないと勘ぐってしまうほど意表をついた動きと言っても過言ではありません。大衆車のハイブリッド化にいち早く成功したトヨタですが、ピストン式ガスエンジンと水素燃料の「ハイブリッド化」の成功も手にするのでしょうか。

トヨタの水素ICEエンジンは、従来の4ストロークエンジンの供給・噴射システムを水素燃料用に変更したものです。その結果、水素を使っているにもかかわらず、まるでガソリンで走っているかのようなフィーリングが得られ、回転数が上がるにつれて機械的な動きも期待でるという、まさに「いいとこ取り」。

レクサスのROVコンセプトは、1.0リットルの水素エンジンを搭載し、発生する排出ガスは「限りなくゼロに近い」そう。少量のガソリンを燃やしますが、排出ガスは従来のガソリン車やディーゼル車に比べて格段に少なくなります。

露出したサスペンション、大径オフロードタイヤ、ロールケージといったROVの特徴を備えつつ、本革ステアリングホイール、プレミアム合成皮革シート、LEDフロントライトとリアライト、デジタルメーターなどを組み合わせ、レクサスのラグジュアリーさを感じさせています。

レクサスヨーロッパの責任者であるSpiros Fotinos(スピロス・フォティノス)氏は、ROVコンセプトについて「カーボンニュートラルに貢献する新技術の研究と、ライフスタイルを重視した製品を開発したいという私たちの思いが融合しています」と述べています。今のところ、ROVコンセプトはコンセプトモデルですが、何かが私たちにそう遠くない未来にROVコンセプトの量産化実現を予感させます。

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