最新モデルの日産『リーフ』が安い 米国では税制優遇込みで200万円代前半に

日産の北米部門が2022年モデルの『リーフ』を発表しました。価格を変更し、より手頃な設定としたほか、仕様を見直して標準装備を強化しています。米国政府によるEV補助金などを利用すれば、日本円換算で200万円台前半という価格で手に入れることができます。

最新のリーフのベースモデル「S」の価格は27,400ドル(約300万円)からとなっています。ここから米国の税制優遇措置7,500ドル(約82万円)を差し引くと、EVは1万9,900ドル(約218万円)という価格で購入できます。さらに各地域の優遇措置を利用すれば、もっと下がるかもしれません。

リーフSは、40kWhのバッテリーを搭載し、110kWの電気モーター1基で最高出力147hp、最大トルク320Nmを発揮。航続距離は最大225km(EPAサイクル)とされています。上位モデルの「Sプラス」にステップアップすると、バッテリーが62kWhに強化され、航続距離は最大364km(EPAサイクル)となります。Sプラスの価格は32,400ドル(約355万円)から。

日産『リーフ』 北米仕様

続く「SVプラス」は35,400ドル(約388万円)、「SLプラス」は37,400ドル(約410万円)で、 62kWhバッテリーを搭載し、航続距離は最大346km(EPAサイクル)となります。なお、プラスでは160kWのモーターを採用しており、214hpと340Nmのトルクを発揮します。

2022年モデルでは、充電に関する仕様も変更されています。レベル2の240V対応ポータブル充電器が各モデルに付属し、チャデモ(CHAdeMO)の急速充電ポートを標準装備。DC急速充電器での最大100kWの充電に対応しています。

装備の面では、全モデルに8インチのインフォテイメント・タッチスクリーンと7インチのメーターディスプレイが搭載され、Apple CarPlayとAndroid Autoも標準となっています。USBポート3基、USB-Cポート1基を備え、上位モデルにはナビゲーションシステムが追加されています。

安全技術としては、前方衝突警報、歩行者検知機能付き自動緊急ブレーキ、車線維持支援、ブラインドスポットモニター(ステアリング操作介入あり)、リアクロストラフィックアラート、リアパーキングセンサーなどがあります。SVプラスでは、運転支援システム「プロパイロットアシスト」や360度カメラなどが標準装備となりました。

日産『リーフ』 北米仕様

続々と発売される他社の最新EVに比べ、航続距離や性能面で見劣りする部分があるのは否めません。しかし、電動化が急速に進む中、より多くのユーザーが手に入れやすい価格で販売されることに大きな価値があると言えます。日本でも、リーフは経済産業省や環境省、自治体からの補助金のほかエコカー減税の対象となっています。

米国では現在、2022年モデルの日産リーフの受注が始まっています。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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