電動ハイパーカーのリマック『C_Two』は、1/4マイル(402m)を8.94秒という驚異的な速さで走り抜けました。リマックの創業者であるマテ・リマックは、公開された10分間の映像の中で、クロアチアにある本社から30分ほど離れた古い飛行場で、C_Twoの非常に高いパフォーマンス能力を披露しました。
今回使用された車両は、C_Twoのプリプロダクション・プロトタイプであり、リマックは、「お客様に試乗していただく前に製作している5台のプリプロダクションカーのうちの1台」と説明しています。「すでに2台のプリプロダクションカーは完成しました。来週にはもう1台、来月にはさらに2台が完成します」
最初のテスト走行では、C_Twoは0-97km/h加速を2.42秒で達成。また、97-209km/hで3.4秒、1/4マイルで8.95秒(到達時251.3km/h)というタイムを記録しました。しかし、リマックによると、このテスト車両は汚れて滑りやすくなったアスファルトの上でミシュランの通常のロードタイヤを使用しており、本来の性能の85〜90%しか発揮していなかったといいいます。最初の2~3回の試走(タイヤを温めてグリップ力を高めるため)の後、0-97km/h加速は2.33秒、1/4マイルは8.92秒(到達時249.7km/h)に縮まりました。
ブガッティ『シロン』の1/4マイルが9.4秒であることを考えると、C_Twoは同世代のEVハイパーカーであるロータス『エヴァイヤ』やピニンファリーナ『バッティスタ』よりも速いことが予想されます。
リマックC_Twoは、4基の電気モーターに加え、2つの独立した2速トランスミッションをリアアクスルに、2つの1速トランスミッションをフロントアクスルに搭載。最高出力1,914馬力、最大トルク2,305Nmという驚異的なパフォーマンスを秘めています。
ポルシェ『タイカン・ターボS』はハイパーカーではありませんが、0-97km/h加速で2.4秒、1/4マイルで10.5秒と、4ドアセダンでありながら非常に優れた加速力を誇ります。しかし、リマックC_Twoに対しては、ウサイン・ボルトと高校の陸上部のスター選手を比較するようなものです。
リマックは、C_Twoを150台のみ生産し、価格は200万ドル(約2億1,700億円)からとなっています。納車は2021年末から開始予定ですが、その時には「C_Two」という車名は使われないようです。リマックによると、今後数か月のうちに新しい車名を設定するとのことです。
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