ミニカーも環境性能重視?マッチボックス、環境負荷の少ない「クルマづくり」目指す

ミニカーで知られる玩具ブランドのマッチボックスは、本物の自動車メーカーと同様に、環境に優しい「クルマづくり」を進めています。マッチボックスは2030年までに、ミニカー本体とパッケージにリサイクル素材や再生可能な素材を使用することを目指すと発表しました。

また、本物の自動車メーカーと同じように、製品ラインナップにEV(電気自動車)を増やし、ガソリンスタンドのセットにEV充電器を追加するとしています。マッチボックスはすでに、パッケージに使用するプラスチックの削減をはじめており、「パワーグラブ」シリーズでは昔ながらの紙製パッケージを採用しています。

このパッケージには、NGO団体のFSCl(森林管理協議会)認証の紙と木材パルプを使用。塗料も環境負荷の少ない水性塗料を使用しています。

マッチボックスの親会社であるマテル社の広報担当者ロベルト・スタニチは、「マッチボックスは常にリアリズムを追求しており、子供たちが毎日道路で見ている世界やクルマを反映しています」と述べました。同社は現在、すべての製品とパッケージに、100%リサイクルされた再生可能素材、またはバイオベースのプラスチックを使用することを約束しています。

マッチボックスから発売予定の「テスラ・ロードスター」

また、環境に優しいおもちゃづくりのために、製造方法の見直しも検討しています。マッチボックスによると、事業モデルや開発思想のシフトも計画しているとのこと。現在直面している重要な課題の1つは、製造時の加熱プロセスを完璧なものにすることだそうです。温度が完璧でないと、素材が熱で反り返るなど、適切な形状を保てなくなるといいます。

マッチボックスは2022年後半に、テスラ『ロードスター』のミニカーを発売する予定です。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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