日産の北米法人は16日、アマゾンが提供する音声サービス「アレクサ(Alexa)」を介して、スマートスピーカーからクルマの機能に容易にアクセスできるようになったと発表しました。例えば、アレクサを搭載したスマートスピーカーに「アレクサ、わたしのクルマのエンジンをかけて(Alexa, start my car)」といったリクエストをすると、クルマの始動、ロック、アンロックなどをすることができます。
日産は、「アレクサ・コネクテッド・ビークル・スキルAPI(Alexa Connected Vehicle Skills API)」を活用した新機能をアマゾンと共同で開発した最初の自動車メーカーであるとしています。このAPIを活用することで、日産車オーナーはアレクサを使って愛車の機能を遠隔操作することができます。今回の発表では、新車だけでなく既存のモデルでもサービスを利用できるという点が大きな特徴となっています。
日産によると、「日産コネクテッド・サービス(NissanConnect Services)」を搭載したモデルであれば、アレクサの音声操作に対応しているといいます。現在、米国では同サービスのスキルアップデートが自動的に配信されており、始動、ロック、アンロックの3機能が利用できるようになっています。また、複数の日産車を所有している場合は、それぞれのクルマをパーソナライズし、どのクルマを操作するか指定することができます。
例えば、「アレクサ、デビッドのクルマをロックして」、「アレクサ、わたしのローグのエンジンをかけて」などと指示することができます。なお、パーソナライズするクルマの数に制限はありません。日産コネクテッド・サービスを搭載する対応モデルについては、16日からアレクサスキルを利用できるようになっているとのこと。
対応車両は以下の通りです(すべて北米仕様)。
- 2016年以降のアルティマ
- 2018年以降のアルマダ
- 2017年以降のGT-R
- 2016年以降のマキシマ
- 2017年5月以降のムラーノ
- 2017年以降のパスファインダー
- 2016年以降のローグ
- 2017年以降のローグ・スポーツ
- 2017年以降のタイタン
- 2016年以降のタイタンXD
- 2016年以降のセントラ(2019年、2020年を除く)
アレクサを搭載したアマゾン「エコー」は、最も人気のあるスマートスピーカーの1つです。日産は2017年からアマゾンと協力して音声認識機能を市販車に導入してきました。その中で、ユーザーから最も要望の多かった3機能(始動、ロック、アンロック)を容易に利用できるようにしたのが今回のアップデートです。日産は今後数か月のうちに機能を追加していくと述べています。
コメントを残す