ジープ・ワゴニア復活!高級車市場へ殴り込み 豪華すぎる3列シートSUV

ジープから新型『ワゴニア』と『グランドワゴニア』が米国で正式発表されました。高級車市場への復帰の先駆けとなるモデルです。V8エンジン、8人乗り、豊富な豪華装備を備えた最新のワゴニアシリーズは、キャデラックの新型『エスカレード』やリンカーン『ナビゲーター』などに対抗し、3列シートSUVの頂点を目指しています。

ジープブランドの責任者であるクリスチャン・ムニエ氏は、「わたし達は、米国の自動車の歴史の中で最も象徴的なページを書いたモデルで、新しいエキサイティングな冒険を始めます。ワゴニアとグランドワゴニアはジープブランドから生まれたモデルですが、独自のセンスを持ち、クラフトマンシップと洗練された豊かな伝統を基盤としながら、新しいレベルの快適さと4×4能力を提供しています」とコメントしています。

『ワゴニア』はかつてアメ車のクロカンを代表するモデルの1つだった。2台の新型車は、ハイエンドのジープ最高級モデルとして位置づけられている。

V8エンジンを標準搭載

両モデルのボディサイズは全長5,453mm×全幅2,124mm×全高1,921mm、ホイールベースは3,124mmとなっています。

ワゴニアは、可変カムタイミングと気筒休止機能を備えた5.7L V8エンジンと8速ATを標準搭載し、最高出力392ps、最大トルク548Nmを発揮します。さらに、次世代の48Vハイブリッドシステム「e-Torque」を搭載し、176Nmのトルクを追加して加速とパフォーマンスを向上させています。後輪駆動が標準で、全輪駆動はオプション設定されています。

高級志向のSUVだが、ジープならではのオフロード性能も魅力の1つ。

一方、グランドワゴニアは、よりパワフルな6.4L V8エンジンを搭載し、最高出力471ps、最大トルク617Nmを発揮します。全輪駆動と8速ATが標準ですが、4WDシステムは3種類から選択することができます。「クアドラ・トラックI」はシームレスな全輪駆動システムで、「クアドラ・トラックII」は2速トランスファーケースとローレンジギアでオフロードでの性能を高めています。「クアドラ・ドライブI」は、電子制御LSDを備えたフルタイム4WDシステムで、最大100%のエンジントルクを左右どちらかの後輪に送ることができます。

2台のワゴニアは、ラム『1500』から派生したボディオンフレーム構造のプラットフォームを採用し、独立式のリアサスペンションを備えています。グランドワゴニアには、最低地上高を2段階で設定可能なクアドラリフト・エアサスペンションが標準装備されており、標準の20cmから最大5cmアップすることができます。一方、ワゴニアはスチールスプリングを採用し、25cmの地上高を標準で確保しています。

ジープの「セブンスロットグリル」は高級感ある仕上がりに。

グランドワゴニアは水深61cmまで対応し、アプローチアングル25度、デパーチャーアングル24度を持っています。また、ジープはワゴニアのハードコア仕様の開発も進めていると言われています。

手に汗握る豪華なインテリア

ワゴニアシリーズは、「ラグジュアリー」を前面に押し出しています。どちらも最大8人が乗れるスペースを実現しながら、2列目と3列目のシートを倒した状態で3,300Lのラゲッジ容量を確保。また、両モデルともにナッパレザーを標準装備し、グランドワゴニアではより上質なパレルモ・キルテッドレザーをオプション設定しています。

『ワゴニア』のインテリア。フルサイズを活かしたゆとりある空間を実現している。2本スポークのステアリングに注目。

10.1インチのインフォテインメント・タッチスクリーンにUconnect 5を搭載し、Apple CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続が可能。グランドワゴニアでは12.3インチのデジタルメーターを標準装備し、センターコンソールには10.25インチのタッチスクリーンを2つ搭載しています。2列目には、2つの10.2インチタッチスクリーン(エンターテイメント用)と、10.25インチディスプレイ(快適機能用)を1つ備えています。

また、グランドワゴニアはAmazonの車載システム「Fire TV for Auto」を世界で初めて搭載します。その他、11個のUSBポートやワイヤレス充電器、23スピーカーのマッキントッシュ・プレミアム・オーディオ・システムを装備しています。

運転支援装備としては、ヘッドアップ・ディスプレイ、アダプティブ・クルーズ・コントロール、ハンズフリー・アクティブ・ドライビング・アシスト、交通標識認識機能、ナイトビジョン、居眠り運転検知システムなど先進の安全技術が数多く搭載されています。また、自動緊急ブレーキ、歩行者・自転車検知機能、車線維持支援、ブラインドスポットモニターなども標準装備。

価格とグレード構成

ワゴニアは4種類のグレードが用意され、「シリーズI(4×2)」が59,995ドル(652万円)、「シリーズII(4×2)」が69,995ドル(760万円)、「シリーズII(4×4)」が72,995ドル(793万円)、「シリーズIII(4×4)」が77,995ドル(847万円)からとなっています。

日本導入の情報は今のところ未確認だが、『エスカレード』や『ナビゲーター』のようにアメ車の「定番」的なモデルとなるかもしれない。

グランドワゴニアも4種類のグレードが用意され、「シリーズI(4×4)」が88,995ドル(967万円)、「シリーズII(4×4)」が95,995ドル(1,043万円)、「オブシディアン(4×4)」が100,995ドル(1,097万円)、「シリーズIII(4×4)」が105,995ドル(1,151万円)からとなっています。

米国での納車は、2021年の後半に開始される予定です。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴はマツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』(今ここ)/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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