ボルボは、EVのリチャージシリーズの最新モデル『C40リチャージ』を発表しました。2013年に3ドアの『C30』が生産終了して以来、クーペのCシリーズの復活でもあり、ボルボ初のクーペSUVの誕生でもあります。ボルボは2030年までにラインナップのEV化を目指しており、オンラインのみの販売となります。日本への導入も確認されています。
すでに発売されている『XC40リチャージ』の兄弟車ですが、こちらは内燃機関を搭載したモデルのEVバージョンという位置づけだったに対し、C40リチャージはEV専用モデルとなっています。
XC40リチャージと比較すると、リアに向かって大きく弧を描いたルーフラインと、専用デザインのテールランプが特徴的です。ヘッドライトにはピクセル技術を採用。同システムはポールスター『2』にも採用されています。
フロントに1基、リアに1基のツインモーターを使用する全輪駆動モデルで、408馬力と660Nmのトルクを発揮します。ボルボによると、 0-97km/h加速は4.7秒、最高速度は180km/hに達する見込み。
バッテリーに関しては、150DC急速充電をサポートする78kWhのものを使用する予定で、約40分で80%の充電が可能とされています。WLTPサイクルの正式な航続距離はまだ明らかになっていませんが、ボルボは420kmを見込んでいます。ライバルと比較すると決して十分な数値とは言えませんが、ボルボの最高技術責任者であるヘンリック・グリーン氏によると、将来のアップデートで延長される可能性があるとのこと。
ボルボは、OTA(無線アップデート)システムを使用して、バッテリーの航続距離をはじめとする各機能を改善していく予定。コネクテッドに関しては、Androidの自動車向けOSを搭載し、「Googleマップ」や「Googleアシスタント」、「Google Playストア」といったアプリに対応しています。
ボルボは新型C40リチャージとともに、ラインナップの電動化に向けた計画を発表しました。2025年までに販売台数の半分をEVに切り替え、2030年には販売台数の100%をEVとして、2040年までに完全なカーボン・ニュートラルを目指すというものです。
「基本的に、お客様は正しいことをしているブランドを選びたいのだと思います」と、ボルボ・カーズのサステナビリティ部門の責任者であるリン・フォートゲンズ氏は述べています。
ボルボのEVはすべてオンラインでのみ販売されます(日本では未確認)。「Care by Volvo(ケア・バイ・ボルボ)」というサブスクリプションサービスも展開し、従来のファイナンスや保険、サービス、その他の付帯サービスを含め、さまざまなパッケージを毎月1回の支払いで購入することができます。また、EVはすべてレザーフリー(本革不使用)となります。
タイヤは特別に開発されたリチャージ専用のものが装着され、ボルボによれば、年間を通じて安全性と利便性を確保するのに適しているとのこと。モデル展開の複雑さを軽減し、購入プロセスの簡易化と納車の迅速化を目指しています。これは、ボルボのパフォーマンスEVブランドであるポールスターの手法と似ていますが、ラインナップがポールスターより幅広いことを考えると、決して簡単ではないでしょう。
C40リチャージの生産は2021年秋に開始される予定ですが、日本での発売日や価格設定はまだ明らかになっていません。
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