日産が北米で展開する高級ブランド、インフィニティは、新型SUV『QX60』に新開発の9速ATが搭載されることを明らかにしました。QX60は今年発売予定の7人乗りSUVで、モデルチェンジにより内外装デザインを大きく進化させることがわかっています。
インフィニティブランドのペイマン・カーガー会長は、「2022年モデルの新型インフィニティQX60は、当ブランドが目指す理念を体現している。日米の開発チームは、これまでで最も洗練された先進的な3列クロスオーバーとして、新型QX60をお客様にお届けするために、たゆまぬ努力を重ねてきた」と述べています。
インフィニティは、カモフラージュが施されたQX60の画像を公開。コンセプトモデルの『QX60モノグラフ』と同様の、筋肉質なボディラインとなだらかに傾斜したルーフが確認できます。コンセプトで使用されていたプラチナ・リフレクティブ・ペイントにも期待したいところですが、現時点では標準的なボディカラーが設定されると考えられます。
今回新たに採用されたZF社製9速ATは、現行モデルのCVT(無段変速機)よりも確かなシフトチェンジ、力強い加速、スムーズなパフォーマンスを実現するために、広範なテストが行われたといいます。インフィニティのアリゾナ州テストセンターのパワートレイン・パフォーマンス・マネージャーであるデビッド・キーゼル氏は、次のように述べています。
「新しい9速は、ほぼ10:1のレシオを持つ。これにより、レスポンスに優れ安定したスタート・パフォーマンスを実現している」
インフィニティの開発チームは、カリフォルニア州デスバレーに新型QX60を持ち込み、摂氏50度を超える気温に晒すなど、過酷な環境でテストを行ったとのこと。新しい9速ATは歓迎すべき装備ですが、パワーユニットは先代と同じ295馬力の3.5L V6エンジンを継承しています。前輪駆動を標準とし、AWDはオプションとなっています。
「新型QX60は、ダイレクトでリニアな加速感を持っている。立ち上がりの加速感を高めるだけでなく、高速道路や街中での追い越しにも自信を与えてくれる。ペダルを踏むだけで、シフトダウンして走り出すことができる」
新型インフィニティQX60は、2021年半ばに米国のディーラーに入荷される予定です。市販モデルの公式発表は、今後数か月のうちに行われます。
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