ランボルギーニは、「ウラカン」のパフォーマンスを最大限に高めた「STO」を発表しました。STOとはスーパー・トロフェオ・オモロガータの略で、レーシングマシンのテクノロジーとスリルをロードカーに落とし込んだモデルであるとのこと。パワーだけでなく空力性能や軽量化、ブレーキにもハードコアなセッティングが施されています。
ランボルギーニが目指したのは、デイトナ24時間レースやセブリング12時間レースで優勝を飾った実力を顧客に提供すること。
自然吸気5.2L V10エンジンは、640馬力と565Nmのトルクを発揮。ランボルギーニによると、0-100km/hはわずか3.0秒、0-200km/hは9秒、最高速度は310km/hに達するといいます。
エクステリアは標準モデルとまったく異なるデザインを採用。ボンネット、フェンダー、バンパーは一体化され、軽量化を図っています。ボンネットには、ダウンフォースを発生するとともに、センターラジエター冷却用のエアダクトを新たに追加。フロントスプリッターを一体化することで、アンダーボディとリアディフューザーへの空気の流れを整えています。
フロントフェンダーのルーバーは、ホイールアーチ内の圧力を低減し、さらなるダウンフォースを実現。「スーパートロフェオEVO」と同様のリアフェンダーが、後輪をアスファルトに押さえつける役割を果たします。リアフードのシャークフィンは、リアウイングへのエアフローを整えるだけでなく、コーナリング時の安定性にも貢献するとのこと。全体的に、ダウンフォースは「ウラカン・ペルフォルマンテ」と比較して53%改善されています。
ブレーキングに関しては、ブレンボ製CCM-Rブレーキに新しい冷却システムが採用されています。F1カーと同等の素材を使用し、制動力を25%向上。100-0km/h減速は30m以下を達成しています。
減衰力可変ダンパーのマグネライド2.0や、後輪ステアリング、固定ギアレシオステアリングを標準装備。ANIMAのドライブモードには、STO、トロフェオ、ピオッジアの3つが新たに追加されました。
STOはデフォルトのモードで、コーナリングの楽しさと安定性を目的としています。トロフェオは、ドライ路面での最速ラップタイムを実現するためにセッティングを最適化したモード。ピオッジアはウェット路面でのパフォーマンスを重視したもので、滑りやすいシーンでもハンドリングとグリップ力を向上させます。
インテリアには、カーボンとアルカンターラをふんだんに使用。4点式シートベルトとヘルメット収納用のフロントトランクを標準装備し、車載システムにはレース関連のデータを表示する新しいインターフェースを採用しています。
ランボルギーニによると、ウラカンSTOの納車は2021年春に開始されるとのことです。
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