日産自動車は、100%電気自動車の災害復旧支援車両「RE-LEAF」のコンセプトを発表しました。この車両は、自然災害や異常気象発生時の移動電源となるように設計されています。見てお分かりの通り、RE-LEAFは、日産の乗用車「リーフ」をベースにした実用試作車です。
がれきに覆われた道路でも走れるようリフトアップされ、最低地上高が高くなっています。耐候性のあるプラグソケットが取り付けられており、大容量のリチウムイオン電池から110~230Vのデバイスに電源を供給することができます。RE-LEAFを被災地の中心部まで運転し、電源を供給して復旧作業を支援するというアイデアです。
統合された緊急時管理システムにより、医療、通信、照明、暖房、その他の生命維持装置を動かすことができます。日産は、災害が発生した場合、電力が復旧するまでの時間は通常24~48時間かかるとしています。その間、RE-LEAFはゼロエミッションの移動式非常用電源として電力を供給することができるとのこと。
RE-LEAFは、電気自動車が災害復旧に利用できる可能性を実証するために作られました。このクルマは試作車ではありますが、この技術は現実の世界でもすでに使われています。
また、日産エネルギーシェアを介して、通常時に家庭に電力を供給するモバイル蓄電池としても機能します。RE-LEAFは、大容量バッテリーを充電するための電力供給と、V2G技術を利用した送電網への電力供給の両方が可能です。RE-LEAFは62kWhのバッテリーで複数のデバイスに同時に電力を供給することができます。これは、日産いわく、ヨーロッパの平均的な家庭で6日間電力を供給するのに十分な電力です。
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