300万円以下も夢ではない?テスラ、安価なEV製造を目指す

テスラは、今後3年以内に安価なEVの製造を目指していますが、イーロン・マスクCEOは25,000ドル(約260万円)で販売する可能性を示しました。この発言は、テスラ主催のイベント「Tesla Battery Day 2020」で出てきたものです。

ハイパフォーマンスなEVが世間の話題をさらっていますが、価格や生産台数などを左右するのはバッテリーの容量と供給であり、非常に重要な要素です。同イベントでは、テスラのバッテリー技術の現状と今後数年間の見通しについて説明されました。

マスク氏によると、テスラは2020年以降に30~40%の拡大を目指しており、そのためにはバッテリーだけでなく、より手頃な価格で高出力のモデルが必要だと述べています。

Tesla Model3

もし、テスラがバッテリーの1kWh当たりの価格を下げることができれば、EVの中で最も高価な部品であるバッテリーの価格は大幅に下がります。その結果、より手頃な価格でありながら、走行距離に妥協しないEVの製造が可能になります。マスク氏は、テスラ車を現在の価格から半額にできるかもしれないと述べています。

しかし、そのためには時間が必要です。マスク氏によれば、テスラのバッテリー技術がそのようなレベルに達するまでには、少なくとも3年はかかるとのこと。正極材をコバルトから安価なニッケルに変更すること、正極の生産を自社で行うこと、ネバダ州の鉱山からリチウムを独自に調達することなど、コスト削減に役立つ要素は1つだけではありません。

バッテリーのシェルを車両の構造部品として使用するなど、他の要素と合わせることで、スケールメリットを最大化するために生産量を増やすと同時に、車両の複雑さを軽減することができるはずです。

Tesla Model3

後者については、テスラは長年にわたって苦戦を強いられてきました。マスク氏は、「モデルS」や「モデルX」が高価な要因として車両の複雑さを挙げていますが、モデル3では複雑さを減らして比較的手頃な価格を実現しました。「モデルY」も、特殊な製造機械を導入したことで部品数の削減に成功したといいます。

目標として掲げているのは、最も手頃な価格の新型車で370個の部品を削減することです。その結果、生産コストは69%も削減できるとのこと。このレベルに到達すると、25,000ドル(260万円)のエントリーレベルのテスラ車が可能になります。

こうしたテスラの公約については、真に受けすぎないことが必要ですが、欧州でガソリン車とディーゼル車が販売禁止になる2030年代には実現していることを願います。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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