マッドマックス? 米軍最新の歩兵分隊車両発表 GM

米ゼネラル・モータース(GM)が、米陸軍用に新型の軍用車両を開発しました。同社は2億1,430万ドル(約229億6,800万円)の契約を米陸軍と結び、すでに2,000台以上を受注。まるで映画「マッドマックス」の小道具のようにも見えますが、驚くほど実用的で柔軟性に富んだ歩兵分隊車両です。

陸軍が要求したのは、9人の兵員を高速輸送するのに十分な軽さと機動力を備えた、遠征用の歩兵分隊車両(ISV)でした。UH-60ブラックホークで吊り上げられる重量と、CH-47チヌークに積載できるコンパクトなサイズが求められました。

さらに、C-130やC-17輸送機からの低速降下に耐えられる頑丈さも必要とされていました。これらの要求を満たすのは、決して簡単なことではありません。

ゼネラル・モーターズ・ディフェンス(GMの防衛・セキュリティー部門)は、新たにゼロから開発するのではなく、市販車を応用することでこの難題に応えました。

見た目からは想像つきませんが、2020年モデルのシボレー「コロラドZR2」と大半の部品を共有しています。ベースとなるプラットフォーム、6速AT、2.8L ディーゼルターボエンジン「Duramax」など、実に90%が市販のコンポーネントで構成されているのです。

最高出力は186馬力。最大3,200ポンド(1,450kg)のペイロードを有します。

市販パーツを多用する利点は、言うまでもなく、修理や交換部品のサプライチェーンをスムーズに保つことです。例えば、サスペンションはシボレーがZR2用に製造しているのと同じ「マルチマチックDSSV」と呼ばれるものです。

GMディフェンスが米陸軍向けに生産する2,065台すべてに、乗員・貨物用上部構造が装備されます。もちろん、カスタマイズも可能。リカルド・ディフェンス社と提携しており、現場でのメンテナンス用の物流を同社が担当することになります。

輸送性の認証はこれから行われ、ヘリコプターや航空機での輸送に対応できるかどうかが確認されます。その後、来年の夏から秋にかけて運用試験と評価が行われます。実戦配備は早くとも2022年以降になるでしょう。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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