分かっているオトナが選ぶ メルセデスAMG E63 S、新型登場

メルセデスAMG E63 Sに、改良の加えられた2021年モデルが登場しました。AMGのハンサムな高級セダン/ワゴンとして、ハンドメイドの4.0L V6ツインターボエンジンを搭載。最高出力603馬力、0-97km/h加速は3.3秒というパフォーマンスを誇ります。

ワゴンタイプの場合、わずか0.1秒遅い3.4秒という数値ですが、いずれにしてもすさまじい加速力を持つことに変わりはありません。最高速度は290km/hに達します。850Nmものビッグトルクは、2,500~4,500 rpmでピークを迎えます。

V8エンジンはダイナミックエンジンマウントに装着。快適性を重視するか、スポーティな走りを重視するかに応じて剛性を調整することができます。

また、コンフォートモード選択時には、シリンダーの半分(4気筒)を自動的に停止することで、より経済的なクルージングも可能。

トランスミッションは、9速のAMG SPEEDSHIFT MCTを採用。マニュアルシフトモード「M」のほか、一時的なパドルオーバーライドが可能な「グライディング」機能を搭載し、ゆったりとした走りを実現します。

4MATIC+全輪駆動システムも標準装備されており、すべてのパワーを後輪のみに送ることもできます。電子制御式リミテッドスリップディファレンシャルも搭載され、コーナリング中のスリップを低減します。

ブレーキはフロントが6ピストンキャリパー、リアはシングルピストンフローティングキャリパーを装備。オプションでカーボンセラミックブレーキも用意されています。

フロントマスクのデザインは、セダンとワゴンの両モデルで共通です。AMG専用グリルは大型化され、縦長のスラットを備えます。ヘッドライトにはLEDマルチビームヘッドランプを採用しています。

バンパーは一新され、3つの大型エアインテークを装備。ボンネット上にはツインパワードームが配置されています。車幅は通常のE300よりも28mm広くなりました。

セダンではテールランプの形状が変更され、トランクリッドまで伸びるワイドなものになりました。バンパー形状も変更され、下部はハイグロスブラックの仕上げとなっています。

3.5インチの台形ツインテールパイプには、チタンマット仕上げが施され、ハイグロスブラックのディフューザーが装着されています。

ボディカラーには新色が用意されました。グラファイトグレーメタリック、シーラスシルバーメタリック、ブリリアントブルーマグノが加わります。

ホイールは、20インチの軽量アルミを標準装備。色はハイグロスグレーまたはマットブラックから選べます。ハイグロスブラックもオプションで用意されています。

インテリアは高級感とスポーティな雰囲気を一層高める仕上がりに。AMGスポーツシートに特別なナッパレザーとロゴが与えられ、ダッシュボードなどにはより多くのレザー素材が施されています。イエローのコントラストステッチも入っています。

ステアリングホイールは、ツインスポークの新しいAMGパフォーマンスモデルを採用。冬場に嬉しいヒーターも標準装備で、クルーズコントロールを操作する静電容量式ボタンを備えます。

ダッシュボードには12.3インチのツインディスプレイ(中央のディスプレイはタッチスクリーン)が鎮座し、最新のMBUXインフォテイメントシステムに対応。「ヘイ、メルセデス」と呼びかければ、声でさまざまな操作ができます。

AMG E63 S(セダン/ワゴン)は、BMW M5およびアウディ RS6アバントの両方に対抗すべく生まれた強力なペアです。強力な競争相手ですが、結果としてドライバーは多くのメリットを享受できます。

英国では7月から、米国では今年後半から発売予定です。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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