「思いもよらぬ大成果」SSC トゥアタラがスピードテストで快挙

SSCのトゥアタラ(Tuatara)は、最高出力1,750馬力という数値を見ても分かる通り、決して遅いクルマではありません。このアメリカ製のモンスターは、ライバルのブガッティに先駆けて、すでに驚きの成果をいくつも上げています。注目すべきは、時速60-120mph(97-193km/h)のタイムです。

5.9L V8ツインターボと7速ロボティックMTを搭載したトゥアタラは、超高速走行に十分な装備を備えていることは間違いありません。SSC ノースアメリカ社は、0-60mph(0-97km/h)のタイムや最高速度についてはまだ明らかにしていません。それでも、最高速度は480km/hを超え、ブガッティ・シロンに対抗するだろうと予想されています。

SSCの創設者ジェロッド・シェルビーが語ったところによると、最近のスピードテストにおいて、性能面で思いもよらぬ大成果を上げてしまったといいます。

そのテストでは、ドライブモードを最もアグレッシブなシフトチェンジが可能な「トラック」モードに切り替えた状態で、時速340km/hで走行していました。トランスミッションは2速、3速、4速とシフトアップしていきます。

「その間、8,500rpm以上でレブリミッターが作動する気配がないことに気がついたんだ。そこで、データログをマスターチューナーにメールで送って(毎日のように)、レブリミッターが8,500rpm以上で始動するようにプログラムされているかどうかを確認してもらった」とシェルビー氏。

分析してみると、トゥアタラは時速60-120mph(97-193km/h)を2.5秒で達成していたことが判明したというのです。

もちろん、この数字をブガッティ・シロンの性能と比較するのは早計です。さまざまな条件を整えたうえで、外部の検証も含めた公式なスピードテストを行う必要があります。それでも、この“不本意”なテスト結果が、今後の有望性を示していることは間違いないでしょう。

参考までに、ブガッティの最新のシロン ピュア スポーツは、0-62mph(0-100km/h)が2.3秒、0-124mph(0-200km/h)で5.9秒という記録を残しています。つまり、62-124mph(100-200km/h)では3.6秒ということになります。

ブガッティは60-120mphのタイムを公表していないので、トゥアタラと横並びに比較することは難しいのですが、両モデルの争いは非常に面白いことになってきています。まだ多くの疑問が残っていますが、ハイパーカーファンにとってエキサイティングな時代が来ていることは間違いありません。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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