Counterpoint Researchによると、世界のスマートフォン市場の2月の売上高は14%減少しました。そして、今後もコロナの感染者が増加することを考慮すると、この流れはまだ続きそうです。そして、スマートフォンの販売が低迷することで、最も打撃を受けるのは中国です。
中国は世界最大のスマートフォン製造国
Counterpointの上級アナリストであるJean Park氏は、「最悪の事態はこれからやってくる」と述べています。上記の図は、コロナウイルスが産業や国に与えるダメージを表しています。中国のスマートフォン市場を見ると、大きく下落していることがわかります。その他の国では緩やかな減少で止まっているにも関わらず。
中国国内の需要が低下すれば、それは生産計画に大きなダメージを与えます。特に、中国は世界最大のスマートフォン製造国。2019年には世界のスマートフォン生産台数の68%を中国が占めていました。需要が落ちれば、一番ダメージを受けるのは中国なのです。
今後の見通し
Counterpointの研究者Peter Richardson氏によると、世界的な景気後退の長期化が懸念されているとのこと。というのも、過去に流行したウイルスの傾向を見ると、第二波の可能性が指摘されているからです。
ウイルス感染の第二波は、今年の冬から来年にかけての2020年4Qと2021年1Qに起きる可能性があります。過去の世界的流行では第二波が見られ、新型コロナウイルスも同じかもしれません。
「夏頃にはコロナウイルスがおさまる」と、甘く見てはいけないかもしれません。
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