米疾病管理センター、人気サンドイッチ店による大腸菌感染を警告

米疾病管理予防センター (CDC) は、新たに発表した 「Food Safety Alert」 で、人気のファストフードチェーン店と関係のある大腸菌感染症の発生を調査していることを明らかにしました。CDCによりますと、この感染症の原因となっているのは、この人気チェーン店が使用しているクローバースプラウトで、いくつかの州で大腸菌の関連症例が発生しているのではないかと警告しています。

汚染はどこから

この時点で、汚染されたクローバースプラウトはサンドウィッチチェーンのジミー・ジョンが汚染源とされています。米食品医薬品局 (FDA) はCDCや州当局と協力して、他のレストランでも同じ汚染されたクローバースプラウトが提供されているかどうかなど、今回の感染事例を調査しています。

2月24日以前に前出のジミー・ジョンから提供されたクローバースプラウトを食べた人は、大腸菌に感染する危険性があるとFDAは述べています。万が一、サンドイッチにクローバースプラウトが入っていた場合は捨てるようにとCDCは警告しています。

引き続き警戒は必要

幸いなことに、この感染症の危険性をジミー・ジョン側が認識した後はそれ以上の感染を防ぐ適切な措置を取ることができました。2月24日以降、ジミー・ジョンは顧客へのクローバースプラウトの提供を停止していると同機関は報告しています。もしジミー・ジョンに行って、サンドイッチにたまたまこのスプラウトが入っているような事があれば、現時点では別のものに取り換えてもらった方が良いかもしれません。

CDCによると、現時点で関連する大腸菌の症例は五つの州で14件報告されています。これらの症例はいずれも軽症で入院を必要とせず、幸いにも死亡例は報告されていません。最も早い事例は1月6日に明らかになりましたが、現時点では汚染されたスプラウトを販売している小売店があるのか、また他のレストランがこのスプラウトを提供しているのかは現時点ではわかっていません。

過去日本でも集団食中毒が発生

日本でも頻繁に病原性大腸菌(O-157)が猛威を振るい、1996年には大阪で感染者約9500人、死者3人。そしてその19年後には後遺症で死亡例も報告されています。日頃から予防をすれば大事に至る事はまれなようですが、 私たちも日常的に予防することが必要です。O-157は非常に恐ろしい感染菌ですが、75℃以上で1分以上の加熱により殺菌できるなど、感染予防は可能です。 ヘルシーブームが続く日本でサラダなど生食で野菜を食べる機会が多い方には少し気になるニュースですね。

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