ホンダは北米での「Insight(インサイト)」の生産・販売を終了すると発表しました。再登場からわずか3年で再び幕を下ろすことになったインサイトは、10代目CIVIC(シビック)ハイブリッドのプラットフォームをベースに、ホイールベースを拡張した、より高級感のある外観のセダンです。ホンダは、インサイトの生産・販売をシビックに集約し、車種のストリームライン化を図ります。
2022 CIVIC e:HEV
ホンダは先月、欧州で同社の次世代2モーターハイブリッドシステムを「e:HEV」を搭載した、シビックとして11代目となる「CIVIC e:HEV」を発表しました。ホンダによると、 新型シビックはセル数が72に増えた新型リチウムイオン電池を採用し、2基のモーターシステムと新開発された2.0Lアトキンソンサイクルエンジンが組み合わされています。
シビック e:HEVは、先代モデルよりホイールベースが35mm延長され、現行のインサイトと近いホイールベースになります。新型シビックは、シビックでは初となる 樹脂テールゲートが採用され、20%の軽量化を実現しています。
ホンダのEV計画
米インディアナ州でのインサイトの生産終了に伴い、ホンダはハイブリッド中核車種の増産に注力すると言及しました。同工場では今後、CR-Vハイブリッド、新型アコード ハイブリッドに生産をシフトしていく予定です。ホンダは、CR-V ハイブリッドとアコード ハイブリッドが最新機能を最も多く搭載したモデルとなり、各モデルの販売の50%占めると予測しています。
ホンダは、2030年までにグローバルで30車種のEVを展開し、北米での販売台数の40%をEVとすることを目標としています。今回のインサイトの北米生産終了とシビックへの移管は、これらホンダの電動化計画の次のステップとなります。現在発表されている計画では、2040年までに北米での販売台数の100%をEVとするとしており、北米市場における量産型EVモデル第1段は、GMのUltium(アルティウム)プラットフォームを採用した、GMと共同開発の「Prologue(プロローグ)」となる予定です。
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