ホンダは、2台の新型EVと3台のコンセプトカーを中国で公開し、電動化戦略を急ピッチで進める姿勢を示しています。新型EVの「e:Nシリーズ」として、クロスオーバー車『e:NS1』と『e:NP1』を来春、中国で販売するとしています。
ホンダはまた、3台の新しいコンセプトカーも発表しました。「e:Nクーペコンセプト」はスポーティなハッチバックで、「e:N GT」は4ドアのセダン、『e:N SUV』はその名の通りSUVです。それぞれのコンセプトカーには、角張ったボディや縦横に配置されたLEDライトなど、デザインの特徴が共通しています。
ホンダによると、e:Nコンセプトカーは今後5年以内に中国で販売されるとのこと。また、主要都市にe:N専用の販売店を1,200店以上展開するとしています。e:NシリーズのEVは、ホンダが独自に開発した「e:N Architecture」プラットフォームを採用しています。
昨年7月に発表された欧州のグリーンディールに先立ち、ホンダは2040年までの完全電動化を目標としていましたが、当初の目標は実現不可能と言えるほど困難なものでした。EUの新提案が実現すれば、欧州で販売される新車は、2030年までに55%の排出量削減、2035年までに完全な排出量ゼロを達成しなければなりません。
ホンダは、電動化への移行を急ぐしかありませんでした。このe:Nシリーズは、中国で先行して発売されますが、いずれは全世界に展開される予定です。ホンダは現在、2030年までに中国でハイブリッド車とEVのみを販売する計画を立てています。
ホンダは、2024年までにe:Nシリーズの生産を可能にするために、GACホンダと東風ホンダのEV生産工場を新たに建設しています。また、先進運転支援システムのホンダセンシング360も、2022年までに中国向けのEVに搭載される予定です。
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