リコール費用の大半はLG負担 シボレー『ボルトEV』の発火問題で

発火の危険性が指摘されているシボレー『ボルトEV』について、親会社のGMは、原因とされるバッテリーの製造元であるLGエレクトロニクスとリコール費用について合意しました。ボルトEVは、バッテリーの欠陥によって火災を引き起こす可能性があるとして2回のリコールが行われており、さらには生産が停止される事態に発展しています。

GMは声明で、「LGが供給したバッテリーモジュールの製造上の欠陥を原因とするシボレー・ボルトEVおよびEUVのリコールに関連する費用および経費」をLGが補償すると述べました。リコールに関連する20億ドル(約2,270億円)の費用のうち、LGの負担額は19億ドル(約2,150億円)と、大半を支払うことになっています。

GMのサプライチェーン担当副社長であるシルパン・アミンは、次のようにコメントしています。

「LGはGMにとって尊敬すべきサプライヤーであり、今回の合意に至ったことを嬉しく思います。当社のエンジニアリングチームと製造チームは、新しいバッテリーモジュールの生産を加速するために引き続き協力し、今月中に顧客の車両の修理を開始できる見込みです」

LGは現時点では声明を発表していません。

いずれにしても、バッテリーの交換はすでに始まっているようです。今回のリコール費用の大半は、こうした修理費用です。交換されたバッテリーには、装着後8年間または10万マイルの保証が適用されます。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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