EVでも「音」を楽しめる BMW、映画作曲家とコラボ 新型車にサウンドシステム採用

クルマやトラックが好きな人なら、その性能やスタイリングに加えて、クルマが奏でる音にも魅力を感じているはずです。将来の電気自動車の課題のひとつは、従来の内燃機関車のような音が出ないことです。BMWは、映画業界で著名な作曲家であるハンス・ジマーと協力して、電動のMモデルが奏でる音を制作しています。

ジマーは、BMWグループのサウンド・クリエイティブ・ディレクターであるレンツォ・ヴィターレと協力して、独特のドライビング・サウンドを創り出しています。ジマーは、すべてのBMW車には独自のキャラクターがあり、それがサウンドに反映されていると述べています。BMWの電動モデルでは、そのエモーショナルなドライビング・エクスペリエンスを特に鮮明にするドライビング・サウンドを開発したとのこと。

ジマーによると、このサウンドによって、BMWのパフォーマンスを「より強く感じることができる」といいます。車載のボタンを押すだけでモードが選択でき、走行状況に応じて車両が発するサウンドが変化します。基本設定では、「印象的で透明感のある音色を採用し、電動で駆動するBMWブランドのモデルの基本的な特徴を表現」しているようです。

BMWは、新型EV『i4』で「没入感のある心地よい雰囲気」を提供するとしています。ドライバーがアクセルを踏み込むと音色が変化し、負荷や速度が増すにつれて音が深まります。スポーツモードでは、よりパワフルな音を奏でます。

Mモデルのために特別に開発されるサウンドは、「特別なエネルギーで満たされている」とのこと。BMWは、ドライブシステムそのものの音は大きく変化しないものの、「魅力的かつ刺激的で技術的な音」を聴かせると述べています。この新しいサウンドは、2022年にBMW i4および『iX』に実装される予定です。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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