メルセデスAMGは、「GTブラックシリーズ」がニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(全長20.6km)を6分43秒616で周回し、量産車最速記録を更新したと発表しました。ランボルギーニ「アヴェンタドールSVJ」の6分44秒97を1秒以上上回るタイムです。さらに、20.832kmのコースを6分48秒047で完走しています。
AMGは先日、4ドアの「GT 63 S」が高級4ドア車カテゴリーで最速記録(7分27秒800)を更新したばかりです。今回GTブラックシリーズのハンドルを握ったのは、ドイツのプロレーシングドライバーであり、長年メルセデスAMGのファクトリードライバーを務めてきたマロ・エンゲルです。
コースコンディションは「理想的ではない」ものでした。大部分がウェットの状態で、小さな水たまりが点在している箇所もありました。さらに、周囲の気温は7度と低く、路面温度も10度だったので、暖かく乾いたコンディションであればもっと速く走れたはずです。
「このようなコースコンディションの中、市販ロードカーでノルドシュライフェを6分48秒047で周回したことは、本当に素晴らしいことです。ケッセルヒェン区間では270km/h、ドッティンガー・ホーエのストレートでは300km/hを超える速度を出すことができ、AMG GTブラックシリーズはわたしのGT3レースカーよりもはるかに速いのです」(マロ・エンゲル)
使用された車両は市販モデルの在庫で、標準装備されているサスペンションと空力パーツを活用。カーボン製のフロントスプリッターは「レース」ポジションまで延長され、リアスポイラーの上下のウイングブレードは中間位置にセットされました。
また、サスペンションはフロントが5mm、リアが3mmローダウン。キャンバーはフロントアクスルがマイナス3.8度、リアが3.0度に設定されました。アンチロールバーは最も硬い設定に変更され、9段階のAMGトラクションコントロールは6または7段階にセットされています。
2021年モデルのメルセデスAMG GTブラックシリーズは、これまでの市販AMGの中で最もパワフルかつ高価(約389,000ドル/4,108万円)です。730馬力と800Nmのトルクを発生する4.4L V8ツインターボエンジンを搭載し、最高速度325km/h、0-97km/h加速は3.1秒に達します。
コメントを残す