多くの人は、普段、カラダを動かしたり、運動をするのが難しいと感じています。移動で座り、オフィスでも座りっぱなし。客先でのミーティングでも座るし、帰ってきてからも座りっぱなし。しかし、多くの研究が、がんの発生リスクや早死になど、座りがちな行動をさまざまな健康問題と関連付けています。最近の研究によると、座る事が多い人では、がんによる死亡リスクが急上昇することが明らかになりました。
米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの新しい研究によると、座っていることが多い人は、がんによる死亡リスクと関連していることがわかりました。この研究では、座っている時間が最も長い人の癌による死亡リスクは、座っている時間が最も短い人と比べてなんと82%も高いことがわかりました。
この研究では、加速度センサーを装着した被験者を対象としており、データは自己報告の情報に限定されておらず、不正確である可能性もありますが、幸いなことに、このリスクを軽減することは難しい事ではありません。研究者らは、中等度の強度の運動を30分行うだけでリスクが31%に低下することを発見しました。
中強度の運動には、自転車に乗ることなどが含まれます。比較すると、ウォーキングのような軽い運動でも、リスクは8%低下しました。それにもかかわらず、たとえ少量の活動であっても、がんを生き延びる可能性を高める重要な方法となりえます。
本研究の筆頭著者であるSusan Gilchrist医師は次のように述べた。
私たちの調査結果は、 「座っている時間を減らしてもっと動く」 ことが重要であり、日常生活に30分間の運動を取り入れることが癌による死亡リスクを減らすのに役立つことを強調しています。私たちの次のステップは、客観的に測定された座りっぱなしの生活が部位別のがん発生率にどのように影響するか、また性別と人種が役割を果たすかどうかを調査することです。
コメントを残す