野菜を中心とした食事が心臓をはじめとした、カラダに良い影響を与えることは周知の事実です。しかし、ここに落とし穴があります。最新の研究では、これらの食事はある食品を避けている人にのみ役立つ可能性があると警告しています。間違った野菜中心の食事は、心臓の血管に負担をかけ、肉食中心の食事と同じくらい不健康であるということがわかりました。
野菜中心に食べているから大丈夫!ではない
これまでの研究で野菜中心の食事や、動物性食品の摂取量を大幅に減らすことが心臓(心血管)を守るのに役立つ可能性があることがわかっています。これらの食事では、健康的な脂質、穀物、ナッツ、葉物野菜、果物、野菜を中心に食べる事が求められます。しかし、一見すると健康的な野菜中心の食事ですが、ポイントを間違えると健康どころか不健康になる事は十分にあり、それによって心血管リスクが大幅に増加します。
米国心臓病学会 (American College of Cardiology) が発表した最新の研究によると、精製した穀物や糖分の多い食品、加糖フルーツジュースなどを定期的に食べると、野菜中心の食事の効果を台無しにする可能性があるということです。これらの人たちは、肉中心の食事を食べる人たちに比べて、心臓や健康に対するメリットが確認されませんでした。
ジャンクフードはいかなる時でも食べない方が良い
注目すべき発見は、野菜を中心とした食事を食べていれば十分と言う単純な問題ではないということです。もちろん、可能な限り健康的な野菜中心の食事を摂る事は重要ではありますが、一部の人にとっては、野菜の恩恵を受けられない可能性があります。この結果は、10年間にわたってのべ2,000人以上の成人を追跡した調査に基づいています。
一般的に野菜中心の食事とは、全粒穀物、果物および野菜、ナッツ、油、お茶やコーヒー、そして豆類を摂る事を推奨しています。対照的に、健康に悪影響を与える可能性のある植物性の食事とは、いわゆるジャンクフードと呼ばれる砂糖の添加されたフルーツジュース、糖分の多い飲み物、ジャガイモ、精製された穀物、甘いお菓子などが挙げられます。前者の食事療法を行った人は、後者の食事療法を行った人よりも心血管リスクに対して明らかな予防効果が確認されました。研究チームはこの結果から 「今後、心血管系疾患予防ガイドラインが、推奨される食品の種類や摂取すべき量について、より明確で具体的な栄養指導を行うことが有効であると考えています。」と述べています。
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