ハイブリッドからEVへの移行
BMWは、プラグインハイブリッドスポーツカー「i8」の生産が2020年4月に終了することをすでに発表しています。i8は、Porsche 911に対抗するスポーツカーとして、約6年間生産されてきました。同社は今後、小型SUV「iX3」や「i4」、「iNext」を含むEV(電気自動車)シリーズに焦点を移す計画です。
コンセプトカー「Vision M Next」をベースにした新しいスポーツカーが、5年以内に発売される予定があります。これがi8に代わるEVスポーツカーなのかもしれません。BMWはi8の生産終了予定日を明言していませんが、参考までに記しておくと、イギリスでは2月末までに注文する必要があるそうです。
BMW i8にはクーペとロードスターの2つのボディタイプが用意されていました。パワートレインは、1.5Lの3気筒ターボエンジンと低出力の電気モーターを組み合わせたミッドシップエンジンで、トータル最高出力は373hp。2+2のピュアスポーツカーです。
フォーミュラEとの連携に期待
生産終了は決定しているものの、i8の将来については議論が続いており、Tesla Roadsterのライバルとして復活する可能性もあります。現時点では、この車がBMWのフォーミュラE(電気自動車のF1)での取り組みと自動車部門を明確に結びつけることを目指している、といううわさです(あくまで”うわさ”レベルです)。
BMW i8は、「環境性能とハイパフォーマンスは両立しない」という常識を覆した、メモリアルな車です。スポーツカーファンの多くは、EVが主流となる時代にもハイパフォーマンスカーが存続することを喜んだはずです。
今後はフォーミュラEとEVスポーツカーとの連携により、 ”win on Sunday, sell on Mondey” -日曜日にレースで勝ったら、月曜日に顧客が集まる-という古い格言が、EVにとって現実のものとなるかもしれません。
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