マクラーレン『765 LT』は、『720S』のハードコアモデルですが、米テキサス州に拠点を置くチューニングメーカーであるヘネシー(Hennessey)は、凶器のようなチューニングプログラムを発表しました。『HPE1000』です。
ヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリング(HPE)の創業者でありCEOのジョン・ヘネシーは次のように述べています。
「新しい765 LTは、工場出荷時から過小評価されています。社内のダイノでテストしたところ、後輪で約765JPを発揮しました。これは、865馬力に近い出力を出していることを意味します。これをHPEで1,000馬力にアップグレードすると、0-97km/hのタイムがわずか2.1秒になります。これはとんでもないことです」
確かに、マクラーレン765 LT HPE1000はとんでもないマシンです。まず、英サリー州にあるマクラーレンのウォーキング工場から出荷されたばかりの2021年モデルの765 LTを用意します。4.0L V8ツインターボを搭載し、最高出力755ps、最大トルク800Nmを発揮する765 LTは、720Sよりもハード。0-97km/h加速は2.7秒、1/4マイル(402m)は9.9秒という驚異的な速さを誇ります。
ノーマルでさえ、すでにサーキットにおける強力な武器となっているのです。ところが、RAM TRXをベースにした『マンモス6×6』、『ヴェノム800 Ford F-150』、『ヴェノムF5』など、ヘネシーは非凡なものをこの世のものとは思えないようなものに変えることに長けています。
765 LTのチューニングは、専用のハイフロー・エアフィルター、再プログラムされたECU、ヘネシー製のステンレススチール・ダウンパイプ、高流量のエキゾーストから始まります。これらのアップグレードにより、765 LTのツインターボV8は1,000馬力という驚異的な出力を発揮し、0-97km/h加速のタイムを2.1秒に短縮することができます。
このほか、エクステリアには「Hennessey」と「HPE 1000」のエンブレム、インテリアとエンジンルームにはナンバーが刻印されたプレートが装着されています。ヘネシーは、ノーマルのマクラーレン765 LT(日本価格は4,450万円から)をHPE1000に改造するために2万4,950ドル(264万円)を要求していますが、1,000馬力を手に入れ、路上で最も速く、最も過激な765 LTに乗る権利を手に入れることを考えれば、悪くはないでしょう。