2021年モデルのアウディ『RS3 LMS』が発表されました。先代RS3 LMSは、4年間で1,051のレースに参戦し、279回の勝利と764回の表彰台を獲得するなど、カスタマーレースで優秀な成績を収めてきました。180台生産されましたが、これは同社のレーシングモデルでは最多となります。2代目となる新型は、そのパフォーマンスをさらに高めています。
アウディスポーツGmbHのマネージングディレクター兼モータースポーツ担当役員のユリウス・シーバッハ氏は次のように述べています。
「わたし達は、ロードカーにおけるモータースポーツの重要性を強調するため、市販モデルのRS3が市場に出る前に、カモフラージュされたレーシングカーを発表することにした。アウディRS3 LMSは、カスタマーレースへの明確なコミットメントであり、数々の記録を残してきたモデルでもある」
第2世代となるRS3 LMSは、その派手なカモフラージュを除けば、今年後半に北米で発売予定のRS3の姿を示しています。大型のエアロパーツは市販モデルには導入されませんが、スリムなヘッドライト、センターマウントのシングルエグゾースト、そして『RS6アバント』や『RS7スポーツバック』と同様の特大エアインテークを備えたアグレッシブなフロントバンパーが特徴的です。
RS3 LMSの開発は、2つの目標を中心に進められています。それは、市販のRS3をより良いレースカーにすることと、あらゆる面でユーザーのメリットを最適化することです。「ランニングタイムやセットアップオプション、安全性、人間工学などあらゆる面で、これまで以上にレースカーらしいクルマを提供したいと考えている」と、アウディスポーツ・カスタマーレース部門の責任者であるクリス・ライン家氏は述べています。
ルノー『メガーヌRS』、ホンダ『シビック タイプR』、ヒュンダイ『i30 N』と並んでFIAグループAのTCRシリーズに参戦します。6速ツインプレートシーケンシャルトランスミッションを介して、前輪を駆動します。
RS3 LMSには、FIA認定のロールケージ、防火システム、圧力調整式デュアルサーキットブレーキ、取り外し可能なルーフハッチを装備。また、フロントとリアのサスペンションには調整可能なスタビライザーバーが備わっています。
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