12月21日、ロイター通信はIT大手アップルが2024年にEVの発売を目指していると報じ、それ以降も発売時期に関するさまざまな「噂」が飛び交っています。しかし、アップル製品の正確なリーク情報で知られるアナリスト、ミンチー・クオ(Ming-chi Kuo/郭明錤)氏は、「アップルカー」の発売は早くても2025年から2027年になるだろうと述べ、信憑性の低い情報は株価の上昇を意図したものであると注意を促しました。
今月に入り、アップルカーは2021年に発売予定という噂が流れていましたが、今では2024年に発売予定というやや慎重な見方が主流となっています。しかし、天風国際証券(TF International Securities)のミンチー・クオ氏は、どちらの予測も時期尚早すぎると主張。
その理由としては、部品を供給するサプライヤーが存在しないこと、アップルが自動車のように高額な製品を発売することはめったにないということが挙げられ、市場での競争上の優位性がないとしています。
クオ氏は、アップルはハードウェアよりもソフトウェア、特にAIとビッグデータに依存することになるだろうと考えています。クルマの開発にはまだまだ時間がかかることは間違いなく、2021年の発売は早すぎるとのこと。同氏はアップルのこれまでの動向を踏まえ、現実的な発売年は2028年と予測しています。
この予測は、アップルによる革新的なバッテリー開発の噂を否定するものではありません。情報筋によると、アップルは高密度なモノセルバッテリーの開発に取り組んでおり、航続距離の延長とコストダウンを目指しているといいます。 また、自動運転に必要なセンサー類を開発し、AIシステムと組み合わせる予定とされています。
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