SFの世界はすぐそこに。Mojo Visionがスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を公開

SFアニメや小説の世界を夢に見たことがある方はいませんか?そんな方に良いニュースです。

AppleやAmazon、Googleのエンジニアが設立したMojo Visionは、スマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を公開しました。ARディスプレイを搭載し、アイトラッキングで操作することができるコンタクトレンズです。

世界最小のマイクロディスプレイ搭載

今回公開されたMojo Lensの開発は数年前から極秘で始まっており、「スーパーパワー」を目標にしています。世界最小と言われている高密度なマイクロディスプレイ(0.48mm)を搭載し、ピクセル密度は14,00ppiを超えるようです。

また、アイトラッキングを搭載し、視線を動かすだけで以下の機能を呼び出せるようになります。バッテリーは丸一日稼働し、コンパクトなケースで充電できるようです。

  • スケジュールやToDoリストの表示
  • アラートの通知
  • リアルタイムの交通案内の表示
イメージ画像では、星の配置から星座の名前を表示しています。ロマンがあります。

医療分野からスタートを切る

過去、Alphabet傘下のVerily Life Sciencesは糖尿病検査用のコンタクトレンズを開発していました。しかし、センサーをレンズに組み込むことが容易ではないことが発覚したため2018年後半に撤退してしまいました。

Mojo Visionも近いアプローチを取り、最初のバージョンは近視などの障害者向けに特化するようで、FDA(米食品医薬品局)から「画期的なデバイス」と承認され、医療機器として試験を行うことが許可されています。そのため、Mojo Lensに健康保険が適用される未来も考えられます。

本格化はまだ先かも

Mojo Visionが公開したデモでは、実際のコンタクトレンズではなくヘッドマウントディスプレイを用いています。そのため、初期バージョンの製品は単純な処理とディスプレイ表示だけになる可能性が高いです。その場合、アイトラッキングなどの機能はバージョンアップで追加されることになります。

しかし、安心したいのはHP Tech VenturesやLG、Motorola Solutionsなどの企業から支援を受けており、潤沢な資金を持っていることです。そのため、プロジェクトはスムーズに進むでしょう。

スマートコンタクトレンズと言えば、サムスンやソニーなどの企業が開発中のことですが、Mojo Lensはその先の先にいます。SFアニメの世界はすぐ近くに迫っているかもしれません。いや、早く来て!

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