アウディ「A6 アバント」にプラグインハイブリッドモデルが追加

アウディのステーションワゴン「A6 アバント(A6 Avant)」に、ゼロエミッション走行が可能なプラグインハイブリッドモデルが追加されました。その名も「A6 アバント 55 TFSI eクワトロ」。車名の長さはさておき、最大トルク500Nmというパワーには議論の余地がありません。

248馬力の2.0L TFSIエンジンに、単独で141馬力を発揮する電気モーターをペアリング。システム合計出力は362馬力に上ります。

「55 TFSIe quattro」

アウディはこの電気モーターを7速Sトロニックトランスミッションに組み合わせ、フルタイムAWDとしました。0~100km/hのタイムは5.7秒。次元の異なる「RS6 アバント」にはさすがに勝てませんが、電気の恩恵は決して小さくありません。アウディによると、バッテリーをフル充電した場合、欧州のWLTPサイクルで31.7マイル(51km)のEV走行が可能です。

Colour: Glacier white(グレイシアホワイト)

EVモードでの最高速度は135km/h。エンジンのパワーを掛け合わせると、250km/hに達します。ドライブモードは3つ:電気のみの走行を優先する「EV」モード、ガソリンと電気のバランスを考慮した「ハイブリッド」モード、現在のバッテリー残量を温存する「ホールド」モードから選ぶことができます。

ナビに目的地をセットすると、可能な限り効率的な走行をアシストし、必要に応じて内燃機関を使用しながら電気による走行を優先します。ナビデータに加えて、ドライバーの運転スタイル、カメラやレーダー、オンライン交通情報などを利用して、最適なパワートレインの組み合わせを判断します。

7.4kWの充電器が搭載されており、アウディによると、レベル2の充電器を使えば2時間半でフル充電できるとのことです。14.1kWhのリチウムイオンバッテリーは、トランクの下に配置されており、405Lのラゲッジスペースとフラットなフロアを確保。リアシートを倒すと、1,535Lに拡大します。

外装では、Sラインエクステリアパッケージにブラックスタイリングパッケージが組み合わされています。黒のドアミラーやプライバシーガラス、マトリックスLEDヘッドライト、スポーツシート、4ゾーンのオートエアコン、バーチャルコックピットを標準装備。スポーツサスペンション、19インチホイール、レッドブレーキキャリパーも備わります。

現在欧州で受注が始まっており、価格は71,940ユーロ(約835万円)からとなっています。アウディが日本や米国にも展開するかどうかは、現段階では不明です。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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