ノルウェーのreMarkable(リマーカブル)は新型のペーパータブレット「reMarkable 2」を発表しました。国内ではあまり馴染みのないペーパータブレットですが、ソニーやキングジムの製品があります。iPadなどのタブレットとは異なり、液晶や有機ELディスプレイを使用せず電子ペーパーを用いて紙のように表示できることが特徴的です。
4.7mm世界最薄のタブレットreMarkable 2
電子ペーパーを用いたタブレットは国内ではあまり普及していませんが、iPadなどの一般的なタブレットにはない特徴があります。ひとつは紙のようにディスプレイに表示できること。バックライトを用いず、外光を使用して文字を読む仕組みになっているので、目に優しいと言われています。また、稼働時間は一般のタブレットと異なり、かなり長いです。
今回、ノルウェーのreMarkableから発表された新型ペーパータブレット「reMarkable 2」は前モデルからグレードアップさせた第2世代のモデルになっています。
10.3インチのディスプレイの解像度は1,872×1,404で、dpiは226。電子タブレットの例に漏れずモノクロ表示ですが、マルチタッチに対応しています。さらに、強化ガラスで保護されたディスプレイは特殊なコーティングが施されており、紙のような質感になっています。また、前モデルよりも大幅に薄くなっており、厚さは4.7mm。reMarkableによると、世界最薄のタブレットになるようです。
文字の書き込みやデザインの描画の遅延は20ミリ秒。さらに専用のペンは4,096段階の感圧レベルを持っており、紙に書き込んでいるような書き心地をユーザーに提供するようです。また、専用ペンはバッテリーフリーで稼働し、本体とペアリングする必要はありません。
バッテリー稼働時間は驚異の2週間!
内部は1.2GHzのデュアルコアプロセッサを搭載し、1GBのメモリと8GBのストレージを備えています。接続はWi-FiとUSB-Cです。OSはLinuxベースのCodexを搭載し、手書きのメモをテキストに変換したり、スマートフォンとコンテンツを共有したりすることができるようです。
Chromeブラウザ用のプラグインをサポートしており、デバイスに最適化されたウェブ記事などを読むことができます。また、保存したテキストなどをPDFやPNG、SVG形式で書き出すことが可能です。
バッテリーは3,000mAhを搭載。省電力の電子ペーパーと組み合わせることで、稼働時間は驚異の2週間。スタンバイ状態であれば90日間稼働できるようです。
価格は前モデルよりも安い4万3,000円
今回発表されたreMarkable 2の価格は399ドル(約4万3,000円)。前モデルが700ドル(約7万5,000円)だったことを考えるとかなり安く感じます。現在は予約受付中とのことで、6月から出荷開始されるようです。ただし、reMarkableのペーパータブレットは国内で展開されていないので、手に入れるのは少し労力がかかりそうです。
SNSもできず、動画も見ることもできません。しかし、それでも紙信者にとって魅力的なタブレット。それがreMarkable 2だと言えるでしょう。
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