チューニングカーを手がけるドイツのマンソリーは、フェラーリ『F8トリブート』をベースとした新モデル『F8XX』を発表しました。このモデルは、新しいホイール、専用のペイント、軽量ボディキット、そしてボンネットの下にビッグパワーを隠し持つV8エンジンを搭載しています。
マンソリーが今年に入って発表したフェラーリベースのモデルは、F8XXで2台目となります。3月初めに登場したのは、フェラーリ『812スーパーファスト』のコンバーチブルをベースとした『スタローンGTS』というモデルで、高度にチューニングされた6.5LのV12エンジンを搭載し、標準モデルより41馬力多い830馬力と740Nmのトルクを発揮します。
このスタローンGTSがオープントップでグランドツーリングを楽しむためのモデルであるのに対し、F8XXは「高性能と妥協のない軽量構造を明確に目指す」ものだとマンソリーは語っています。フロントおよびリアエプロン、サイドスカートに鍛造カーボン製のエアロパーツを採用しており、鮮やかなカターニア・グリーンとゴールドのホイールとのコントラストが印象的です。目を引くのはカーボン製のL字型リアウィングで、アグレッシブで個性的なスタイルを演出しています。
エンジン・マネジメントシステムとエグゾーストに手を加えたことで、3.9LツインターボV8は880馬力と960Nmのトルクを発揮。ノーマルエンジンの710馬力、770Nmを大幅に上回るスペックとなっています。
これらのパワーを7速ATを介して後輪に送り込み、0-97km/h加速のタイムは標準モデルよりも0.2秒速い2.6秒となっています。最高速度は341km/hから3543km/hへと向上。また、フロント21インチ、リア22インチの超軽量鍛造アルミホイールには、225/30 ZR21(フロント)と335/25 ZR22(リア)の高性能タイヤが装着されています。
F8XXのインテリアは、「高い機能性、快適性、デザインを完璧に融合させたスポーティな雰囲気を醸し出す」とマンソリーは述べています。ベージュのレザー、ホワイトのアクセント、刺繍されたマンソリーのロゴ、そして多くのカーボントリムが施されています。
価格については未発表ですが、標準のフェラーリF8トリブートの約3,300万円を大きく上回る設定となるでしょう。