伊マセラティは、待望のV6スパーカー「MC20」のコンバーチブルのティーザー画像を初公開しました。公開されたティーザー画像では、MC20 コンバーチブルのプロトタイプに雲をテーマにしたカモフラージュが施されているほか、ルーフを折りたたんだ状態はなしと少し残念な部分はありますが、ラッピング越しでもその魅力は伝わってきます。
MC20コンバーチブルは、その外観から、曲線的なボディパネルのほとんどはクーペと共有しているように見えます。もちろん、トップ部分は異なりますが、どのようなルーフが設定されているのか、ラッピングされた状態で見極めるのは難しいでしょう。マセラティがプロトタイプのリヤを明らかにしなかったことから、ソフトトップではなく、電動フォールディングハードトップを搭載していると予想されます。
搭載されるエンジンに関しても明かされていませんが、MC20 クーペにも搭載されている100%マセラティ製エンジンの「ネットゥーノ(Nettuno)」3.0リットルV型6気筒ツインターボエンジンが搭載されると思われます。最高出力630ps、最大トルク730Nmを発揮するエンジンは、現代のスーパーカーに搭載されるガソリンエンジンのなかでも、もっともパワフルなエンジンのひとつです。
さらに、ネットゥーノのリッターあたりの馬力は210psに達します。ちなみに、マクラーレンのセナで197.5bps/L、フェラーリの488ピスタで182bps/L、ブガッティのシロンで185bps/Lです。また、回転数は8,000rpm近くに達し、F1エンジン由来のテクノロジーであるプレチャンバー燃焼システムを採用しています。
リッターあたりの出力が最も高いエンジンを搭載しているということは、MC20がストレートを爆速で駆け抜けることができるということを意味しています。マセラティは、0-100km加速を2.9秒、最高速度は323km/hに達します。MC20は、LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)付き8速DCTを介して、パワーを後輪に伝達します。
MC20の速さのもうひとつの理由は、その軽量化にあります。コンバーチブルの車両重量は、クーペの1,500kgより少し重くなると思われますが、クーペ同様にカーボンファイバーを多用し、軽量化が実現されていると予想されます。
マセラティは公式発表の時期などを明かしていませんが、2022年初め、または中頃にデビューが見込まれています。