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ポールスター Polestar 3のティーザー画像を公開、今後の野心的な販売計画も明かす

スウェーデンのPolestar(ポールスター)は、2022年の発売に向けて、最も重要な電気自動車となりそうな次期モデル「Polesta r3」のティーザーを公開しました。ポールスターの3番目となるモデルは、もちろんPolestar 2と同じく電気自動車となりますが、ポールスター初のSUVカテゴリー参入となります。

現在、米国では自動車販売台数の約半分をSUVとクロスオーバーが占めており、その勢いは衰えていないことを考えると、SUVカテゴリー参入はポールスターにとっては大きな意味を持つことになります。Polestar 3は、ライバル社が注力してきた手頃な価格帯の市場を避け、プレミアムSUVのカテゴリーで勝負に挑みます。

ポルスターは、「プレミアムSUV市場は、米国の自動車業界で最も急速に成長しているセグメントであり、完全な電気自動車を最も早く導入することが期待されています」と述べています。

Polestar 3はポールスターが初めて米国で製造するモデル。これは、米国の購入者にとっては明らかに愛国心を刺激するものですが、それ以上に重要なのは、バイデン新政権のもとで、より大きなEV補助金や奨励金が得られる可能性があるということです。なぜなら、Polestar 2が対象とされている新車EVに対する現行の7,500ドル(約85万円)の税制優遇措置ではなく、すべての条件を満たせば最大で12,500ドル(約142万円)の優遇を受けられるのです。

しかし、重要な要素として、米国で生産の電気自動車が優先的に最大の税金優遇を受けることができます。

ベールに包まれたPolestar 3(画像提供:Polestar)

ポールスター社は、今年の初めにすでにPolestar 3を予告しており、文字どおりベールに包まれた次期SUVを見せていました。その時点で、このEVがスタイリングと実用性のバランスを併せ持ち、Polestar 2のファストバックをSUVでよく見られるスクエアなデザインではなく、曲線的なフォームを選択することが垣間見えました。

今回公開されたカモフラージュを施したPolestar 3のティーザー画像は、フロントとサイドが確認でき、この画像では、フードラインまで伸びた細長いフロントヘッドランプなど、発表されたポールスター・プリセプト・コンセプトから引用されたと思われる、特徴的なスタイリング要素が強調されています。

存在感のあるグリルが特徴的なPolestar 2

ティーザー画像から判断するに、Polestar 3グリルはPolestar 2と比べて小さくなっている模様。また、リアピラーのガラスが鋭角になっているのが印象的です。Polestar 3の全貌が明らかになるのは、来年になりますが、ポールスター社はすでにPolestar 3の先を見据えています。11月には、コンセプトカー「Precept(プリセプト)」が、EVセダン「Polestar 5」として2024年に生産されることが発表されました。

Polestar 5として量産化が決定されたPrecept(画像提供:Polestar)

また、現時点ではSUVというボディタイプ以外、まだ何も明かされていませんが「Polestar 4」も登場予定。Polestar 4に関しては2023年に詳細が明らかになるとされています。

ポールスターのCEOであるThomas Ingenlath(トーマス・インゲンラス)氏は、2025年までにポールスターの販売台数を10倍に引き上げることができると主張しています。Polestar 2を中心とした2021年の世界販売台数は、約2万9,000台になると、インゲンラス氏は発表しました。2025年には29万台を目標とし、現在の世界14市場から2023年末までに少なくとも30市場に拡大する予定です。