フォードは、長年にわたってNASCARカップ・シリーズに参戦しています。2019年から『マスタング』が同シリーズにデビューし、最初の2シーズンはそれぞれ10勝以上(2020年の18勝)を挙げるなど大いに活躍しました。今回、フォードは2022年シーズンに投入する次世代型マスタングを公開しました。
フォードによると、新型では市販モデルのアーキテクチャーのほとんどをキャリーオーバーしているといいます。ラック&ピニオン・ステアリング、独立式リアサスペンション、18インチタイヤなどは市販モデルのマスタングから流用するとのこと。新型は、2022年2月20日に開催されるデイトナ500でデビューします。
フォードはこの2年間、新型レーシングカーの開発に取り組んでおり、先代モデルとは全く異なる、全面的な再設計を行っているとのことです。これまではエクステリアの変化が主に目立つポイントでしたが、今回は特に柔軟性と未来性を考慮して開発されており、ハイブリッドや電動パワートレインなどにも対応できるようになっています。
NASCAR用の次世代型マスタングの開発は、ミシガン州ディアボーンのデザインセンターと、ノースカロライナ州コンコルドにあるフォード・パフォーマンス・テクニカル・センターで行われました。ノースカロライナの施設ではスケールモデルの製作と空力開発、テクニカルセンターではフルモーションシミュレーターを使った開発が続けられているといいます。