フェラーリやランボルギーニなど、多くの高級車ブランドはスーパーカーの購入希望者に対して「審査」を行います。フォードが名車『フォードGT』を販売する際も、「フォードの顧客であること」、「頻繁に乗るかどうか」などユーザーの熱意を確かめるような”条件”が提示されました。トヨタは現在、製造を予定しているスーパーカー『GRスーパースポーツ(仮称)』の購入希望者に対する審査内容を公開しています。
GRスーパースポーツは20台のみの限定生産モデルで、購入するために必要な”条件”は全12項目。審査内容は名前、年齢、住所、電話番号など基本的な個人情報のほか、「何台のスポーツカーを所有しているか」といったものもあります。
また、スポーツカーでの年間走行距離や、今後購入予定のモデルについても記入が求められています。トヨタ『2000GT』やレクサス『LFA』を所有しているか、あるいは過去に所有したことがあるかどうかも”条件”の1つとなっているようです。ほかにも、モータースポーツに対する熱意やGRスーパースポーツの購入意欲を問うような質問が続きます。
オンラインで公開されている審査内容は以下の通り。(名前などの基本情報は除く)
- 所有しているハイパフォーマンス・スポーツカーの数
- 所有するスポーツカーのうち、お気に入りのモデル10車種
- スポーツカーによる年間平均走行距離
- 将来購入予定のスポーツカー
- トヨタ『2000GT』を所有している、または過去に所有したことがあるか
- レクサス『LFA』を所有している、または過去に所有したことがあるか
- サーキットでの年間走行回数
- 興味のあるモータースポーツ(F1、WECなど)
- モータースポーツへの参加方法(観賞、参戦、レーシングチームの所有など)
- 現在所有している、または過去に所有したことがあるモータースポーツライセンス
- 『GRスーパースポーツ(仮称)』に興味を持った理由や期待していること
- 『GRスーパースポーツ(仮称)』の購入意思
GRスーパースポーツは、今年から始まるル・マン・ハイパーカー・クラスの参戦車両の市販モデルです。ル・マンに参戦するためには最低20台の市販モデルを販売する必要がありますが、その購入には非常に高いハードルが設けられています。