20年ほど前、ファイアストン社のタイヤが不具合を起こし、米国で死亡事故に発展して大規模なリコールが行われたことがありました。タイヤに関するリコールは珍しいことではありませんが、クーパー・タイヤ・アンド・ラバー社(Cooper Tire & Rubber Co.)は今回、米国内の43万本以上のトラック用タイヤを対象としたリコールを発表しました。原因は、サイドウォールの非常な膨らみとされています。
クーパーによると、リコールの対象となるのは以下の10銘柄。主に、トラックなど商用車向けの製品です。
- Discoverer
- Evolution
- Courser
- Deegan
- Adventurer
- Hercules
- Back Country
- Multi-Mile
- Wild Country
- Big O
これらのタイヤの中には、ジープなどのオフロード車に使用されているものもあります。タイヤのサイドウォールが膨らむと、内部の空気が急速に失われ、最悪の場合サイドウォールが剥離する危険性があります。
クーパーによると、この問題による物的損害、死亡事故、負傷事故は発生していないとのこと。リコールは3月25日に開始される予定で、販売店では無償でタイヤを交換します。走行距離やタイヤの状態など、無償交換に何らかの制約があるかどうかは不明。現在のところ日本国内でのリコールは確認されていません。
自動車業界のリコールとしては、最近ヒュンダイが約82,000台のEVのリコールを発表しました。9億ドル(954億円)もの費用をかけ、世界中のEVのバッテリーシステムを交換するとされています。