トヨタは、11月2日から北米で開催されているバーチャルイベント「SEMA(セマ)360」で、カスタムメイドの「スープラ」と「タコマ」を発表しました。SEMA360は全米最大規模の自動車用アフターマーケットの展示会。注目は、4代目のA80スープラにオマージュを捧げた特別なヘリテージ・エディションです。
トヨタのマーケティング部門のエド・ロークス氏は、オンラインで開催されたSEMA360について次のように語っています。
「SEMAがバーチャルで開催すると決まったとき、わたし達はその一部になりたいと思っていました。なぜなら、トヨタで何かに取り組むときは、何があってもやり遂げるからです。今年も例外ではありません」
トヨタは、取り外し可能なスポーツ・トップルーフ(エアロトップ)を備えたワンオフのヘリテージ・エディションを製作しました。公開された動画を見る限りでは、専用のヘッドライト/テールライト、派手なボディパーツ、大型のリアスポイラーなど、ヘリテージモデルらしいディテールが施されているようです。
このワンオフのスープラが量産されるかどうかは明らかにされていません。トヨタは今年のSEMA360で計3台のカスタム・スープラを発表しており、そのうちの2台は圧倒的なパワーを誇るドリフトマシンです。
「GReddyパフォーマンス・フォーミュラD GRスープラ」は、3.0Lモデルをベースに、ケン・グシ・モータースポーツとGReddyパフォーマンスが2020年のフォーミュラ・ドリフト・プロクラスに参戦するためにカスタムビルドしたものです。そのため、エンジンには大型ターボチャージャーと6速AT(カスタム)を搭載。また、専用のレーシング・エグゾーストを装着し、標準モデルとは異なるサウンドを実現しています。
次に、パパダキス・レーシングが製作した「パパダキス・レーシング・ロックスター・エナジードリンク・トヨタGRスープラ」は、1,033馬力と1,231Nmのトルクを発揮する3.0Lエンジンを搭載。2020年のフォーミュラ・ドリフト・プロ・クラスで波乱を起こすことは間違いありません。
最後にご紹介するのは、英国の著名なアーティスト、ニコライ・スクレイターによる特別アートが施された「オーナメンタル・コニファーGRスープラ」です。3.0Lモデルをタービュランスグレーで塗装し、手描きのスローガンやグラフィックを施しています。